2017年11月の記事を読む
2017年10月の記事を読む
2017年9月の記事を読む
2017年8月の記事を読む
2017年7月の記事を読む
2017年6月の記事を読む
2017年5月の記事を読む
2017年4月の記事を読む
2017年3月の記事を読む
2017年2月の記事を読む
2017年1月の記事を読む
2016年12月の記事を読む
2016年11月の記事を読む
2016年10月の記事を読む
2016年9月の記事を読む
2016年8月の記事を読む
2016年7月の記事を読む
2016年6月の記事を読む
2016年5月の記事を読む
2016年4月の記事を読む
2016年3月の記事を読む
2016年2月の記事を読む
2016年1月の記事を読む
2015年12月の記事を読む
2015年11月の記事を読む
2015年10月の記事を読む
2015年9月の記事を読む
2015年8月の記事を読む
2015年7月の記事を読む
2015年6月の記事を読む
2015年5月の記事を読む
2015年4月の記事を読む
2015年3月の記事を読む
2015年2月の記事を読む
2015年1月の記事を読む
2014年12月の記事を読む
2014年11月の記事を読む
2014年10月の記事を読む
2014年9月の記事を読む
2014年8月の記事を読む
2014年7月の記事を読む
2014年6月の記事を読む
2014年5月の記事を読む
2014年4月の記事を読む
2014年3月の記事を読む
2014年2月の記事を読む
2014年1月の記事を読む
2013年12月の記事を読む
2013年11月の記事を読む
2013年10月の記事を読む
2013年9月の記事を読む
2013年8月の記事を読む
2013年7月の記事を読む
2013年6月の記事を読む
2013年5月の記事を読む
2013年4月の記事を読む
2013年3月の記事を読む
2013年2月の記事を読む
2013年1月の記事を読む
2012年12月の記事を読む
2012年11月の記事を読む
2012年10月の記事を読む
2012年9月の記事を読む
2012年8月の記事を読む
2012年7月の記事を読む
2012年6月の記事を読む
2012年5月の記事を読む
2012年4月の記事を読む
2012年3月の記事を読む
2012年2月の記事を読む
2012年1月の記事を読む
2011年12月の記事を読む
2011年11月の記事を読む
2011年10月の記事を読む
2011年9月の記事を読む
2011年8月の記事を読む
2011年7月の記事を読む
2011年6月の記事を読む
2011年5月の記事を読む
2011年4月の記事を読む
2011年3月の記事を読む
2011年2月の記事を読む
2011年1月の記事を読む
2010年12月の記事を読む
全固体電池 20年代前半に実用可能?
「全固体電池、2020年代前半に実用化へ」―。トヨタ自動車が公表した次世代電池戦略が業界内で物議を醸している。電気自動車(EV)に同電池を適用できた場合、現状のリチウムイオン2次電池(LiB)に比べ、航続距離は3倍程度伸びるといわれる。EV化で後れを取るトヨタにとって、全固体電池は「ゲームチェンジャーとなり得る技術」(ディディエ・ルロワ副社長)だ。しかし民生用でさえ普及していない電池が、この短期間で量産化できるのだろうか。
全固体電池は、電解質に固体を用いた点が最大の特徴。LiBのように電解質が液体でないため、漏れる心配がない。また高温時での溶解や爆発、低温時での塩析出や沈殿といった現象も発生せず、安全性が非常に高いことが知られている。しかもエネルギー密度はLiBに比べはるかに高い。安全性と航続距離の向上が可能とあって、EVに、まさにうってつけの電池といえる。
ただ、まだ一般的になじみがあるとは言い難い。大手企業の取り組みでは、ソフトバンクが台湾プロロジウムテクノロジー製の全固体電池を実装したネームタグ型モバイルバッテリーを開発した程度。日立造船やFDKといったメーカーも関連事業を計画するが、量産体制とはいえないのが現状だ。
トヨタの計画は、LiB関係者からも懐疑的な意見が上がっている。「いくらなんでも早すぎるのではないか」というのは化学大手のLiB部材担当者。「世に出てもいない電池で、安全性とコストをどう担保するのだろうか」。また別の化学大手幹部も「LiBは誕生から20年を経て、やっと車載用で使われるようになった」と指摘。「いくらLiBの知見があり、研究開発のスピードが増したといっても、本当に全固体が普及するのは30年以降では」とみる。
研究者200人以上を抱え、電池の内製化を進めるトヨタは「全固体電池に関する特許出願件数で世界トップ」(ルロワ副社長)。LiBの性能限界を見越し、全固体電池や空気電池の開発を進めるなど"日本一の電池メーカー"とみることもできる。ハイブリッド車(HV)の成功体験や、世界に先駆け燃料電池車(FCV)を市場投入してきた実績も、全固体電池量産の現実味を後押しする。
いずれにせよLiB部材メーカーは「まず目の前のビジネスに集中」(化学大手幹部)することが最重要命題。今後10年間は主流となるLiBビジネスを疎かにできない。全固体電池については「慌てず、しかし注視する」構えとなりそうだ。