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2017年10月24日 前へ 前へ次へ 次へ

川研ファインケミカル 谷洋一社長インタビュー

 2025年の創立80周年に向けて昨年から新たな長期計画「イノベーション80構想(I―80構想)」をスタートさせた川研ファインケミカル。収益性の向上とグローバル化の拡大を柱に持続的な成長を目指し、新たな方向に舵をきった。こうした中、6月29日付で新社長に就任した谷洋一社長に市場動向と今後の経営方針を聞いた。
 ― 新社長としての抱負は。
「一昨年に策定したI―80構想の基本方針に基づき、選択と集中を図り、収益性の改善による低コスト体制の確立、生産拠点の再構築による最適化などを進めていきたい」
 ― 何から取り組みますか。
 「まずは既存事業をきちんと見直し、妥当性を検証したい。70年事業を進めてきた中で、課題のあるものもあり、縮小するなり、再編するなり、痛みを伴うことではあるが今ここで事業の再構築を図り、そこででた資源を新たな成長の投資に回していく必要がある」
 「生産拠点で言えば、一番新しいシンガポールでも30年が経過している。国内3工場も30年以上の歴史があり、埼玉工場は60年近くたっている。プラントはかなり老朽化しており、事業再編とからめて最適な生産拠点の構築も進めていかなければならない」
 ― 昨年度の事業は好調でした。
 「16年度は創業以来、売上高、経常利益、純利益、すべてで過去最高を達成した。1つには一昨年、長期の在庫などを見直し、身軽になったことで売上高はそれほど変わらなかったが、利益面が大きく改善した。ライフとファインの両事業とも好調で、この流れは今年も続いている」
 ― ライフとファイン各事業の戦略は。
 「ライフはアミノ酸系界面活性剤など値段は少し高いが安全、安心という観点から採用が拡大、利益的にも貢献している。シャンプーなどインバスの原料がメインだが、アウトバス製品やスキンケア用基剤など高付加価値化を図っていく。また、パーソナルケアだけでなくハウスホールドや工業用などにも広げていく。安全性のハードルは高くなっているが新製品開発にも取り組んでいく」
 「ファインはアルミ化合物について用途拡大も含めて集中的にやっていく。アルミナゾルでは水系ゾルに加えて、有機溶媒系のゾル、各種有機溶媒に分散した製品のラインナップを充実させている。医薬品原料、化成品については、装置産業的な要素もあり、規制も厳しくなっているから投資に見合うのかといった判断も必要になってくる」
 ― 海外展開については。
 「販売についてはシンガポールの販社を中心にタイ、ベトナム、インドネシアなど東南アジアへの展開を充実させる。これまであまり取り引きがなかった中国についても少しずつ拡大させていきたい。インド、シンガポールに次ぐ新たな生産拠点については、委託製造、合弁会社の設立などを含めて広く検討している。来年にはある程度の方向性を示せるようにしたい」
 ― 人事制度、教育制度も充実させていますね。
 「事業再編とともに最優先テーマと考えているのがヒトづくり。生産現場も効率化だけを追うのではなく、きちんとしたモノづくりを考える人材を育成したいと考えている」


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