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2017年07月21日 前へ 前へ次へ 次へ

開花するタイのバイオケミカル産業

 タイでバイオケミカル産業が本格的に花開こうとしている。世界4位の生産国、世界2位の輸出国である砂糖大国タイ。サトウキビの搾りかすであるバガスが豊富に存在し、食糧とバッティングしないバイオケミカル産業が発展する余地が大きい。日本のメーカーも相次ぎプロジェクトを立ち上げ始めた。
 タイ政府は、2015年に砂糖法を改正して製糖工場の立地間隔を短くしたり、10の重点産業の1つにバイオケミカルを掲げて振興に力を入れている。その一方、先ごろ砂糖税の導入を決めるなど政策の一貫性を欠く面も見受けられる。産業として潜在能力を発揮させるには、首尾一貫した法体系はもちろん、バイオプラスチックやバイオケミカルを社会に広く普及させるための制度整備も急務だ。
 砂糖法改正による規制緩和を背景に、現地企業や日系企業による砂糖工場の新増設が相次いでいる。また政府による転作奨励もあり、サトウキビの生産量は年々増加傾向にある。日本企業による支援などによって、干ばつ耐性や収率の高い品種への改良も進んでいる。
 砂糖産業は国内販売・輸出を含め年間60億ドルを生み出す重要産業の一つだが、高付加価値化がテーマ。このためバイオエタノールやバイオケミカルの事業化には期対が大きい。バイオエタノールについては、政府の代替エネルギー開発計画で27年までにエタノール混合比率の低い燃料を段階的に廃止し、混合比率の高いE20(混合比率20%)やE85(同85%)に代えていく目標となっており、すでに事業化が加速している。
 カギを握るのがバガス。製糖工場やエタノール工場では、バガスをボイラー燃料に発電を行い、余剰電力を販売して収益安定化につなげている。ただ利用し切れないバガスが残渣として大量に廃棄されており、これを有効活用できるのがバイオケミカル。東レや三井製糖は、エタノール原料のセルロース糖の生産に加え、リグニンからポリフェノールを効率的に抽出。また膜技術を応用してオリゴ糖などを製造するプロジェクトを始めた。月島機械は、エタノール製造コストのうち最大半分程度を占める酵素をエタノール生産設備内で生産する計画だ。すでに酵素費用の大幅低減を実証済みで、製糖企業などへ技術の売り込みを進めている。
 これまでタイの化学産業は汎用の石油化学が中心だった。しかし近年、多様な誘導品を目指すスペシャリティケミカルへシフトしつつある。石化だけでなく、バイオケミカルでもアジア有数のポジションを構築できるのか注目される。


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