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東南アの産業安全に貢献する日化協
化学産業においては、生産から物流、廃棄にいたる、あらゆるプロセスで危険がともなう。昨年は中国・天津で大きな爆発事故が起きたが、東南アジアでも事故が多発している。タイでは2012年、合成ゴム工場の爆発で多数の死傷者が出た。シンガポールでは今年4月、芳香族メーカーのナフサ貯蔵タンクで火災が発生するなど枚挙に暇がない。そのなか約200件に及ぶ「事故事例データベース」を有する日本化学工業協会が、事故防止に向けて東南アジアでの活動を強化し始めた。「日本式」の安全管理が普及することを期待するとともに、現地との情報交換から学ぶことも少なからずあろう。相互の化学産業の発展につなげてほしい。
東南アジアの化学産業は、これまで石油化学を中心として発展を遂げてきた。現在もタイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどには石化コンビナートが集積し、国の経済を支える重要産業の一つに位置付けられている。一方で東南アジア各国は、総じて高付加価値の化学品にシフトする方向にある。急速な経済発展を見せた中国やインドを引き離して「中進国の罠」から抜け出したいというわけだ。しかし技術的に難易度が上がるのに併せ、オペレーターやエンジニア、保守要員にいたるまで、さらに習熟度を上げる必要があり、安全・環境意識の向上を含む教育が一段と重要になっている。
日化協はこの間、タイとインドネシアにおいて政府機関や化学関連団体・協会のほか、日系企業を複数訪問し、安全教育に関するヒアリングを実施した。その結果、安全に関する感性が不足しており、現地語の教材を用いた教育の必要性などニーズを確認した。これを受けて日本企業のベストプラクティスを英語でまとめたDVDを作成したり、労働災害防止のDVDにベトナム語、インドネシア語、タイ語の字幕を付けたりと工夫している。また事故事例を基に、現地従業員によるグループ協議を行うワークショップなども開催している。
日本の化学産業においても11年から12年に掛けて塩ビモノマー(東ソー)、レゾルシン(三井化学)、アクリル酸(日本触媒)の工場で事故が相次いだ。日化協は、なぜ事故が起きたのか、どうすれば防げたのかをDVDにまとめ、他産業にも「他山の石」としてもらうべく配布している。これら取り組みを、日本のプレゼンスが高い東南アジアにも広げてほしい。「日本式」の安全管理が普及すれば、新興国にありがちな行き過ぎた規制の適正化など、さまざまな波及効果も期待できるだろう。