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発泡PS新用途開拓 中長期視点で
発泡ポリスチレン(EPS)ビーズの国内需要が伸び悩んでいる。主用途のうち、魚箱をはじめとした水産分野が力強さを欠いている。梱包緩衝材に使われる弱電分野も、家電メーカーの海外生産シフトという構造的問題を抱える。しかしながら断熱・軽量といった特性を生かした建築・土木などは、中長期的にみて有望な分野ではないか。原料・加工メーカーは一丸となって、新規用途の開拓を、さらに加速するべきだろう。
EPSは緩衝性・断熱性に加え、軽量・省資源など優れた特性があり、魚箱、農業用輸送箱、家電製品や精密機器、玩具の包装材など広い用途を持つ。再資源化への取り組みも高く評価されており、2015年のリサイクル率は90・2%を達成した。
しかし漁獲の減少によって水産向けが伸び悩んでいるほか、かつて多かった家電製品の緩衝材用途も需要業界の海外シフトにより落ち込んだ。1998年以降、需要は減少傾向にある。00年には20万トンを、11年には15万トンを割り、12年からは14万トン前後で推移している。
発泡スチロール協会(JEPSA)によると、15年の出荷量は前年度比0・4%減の13万9983トンだった。部門別にみると、水産分野は、養殖分野などが回復基調にあるものの、日本人の食事の魚離れもあって3・6%減とマイナス傾向が続いている。リンゴ箱に代表される農産分野は、13年ぶりに2ケタ増となり、とりわけ輸出用EPS箱が大幅に伸びた。弱電分野は2・7%の減少で、円安基調のなかで期待されていた家電生産の国内回帰は、限定的なものに終わったようだ。
主力用途が低迷するなか、新たな柱として期待されているのが建材・土木分野。国内需要に占める比率は16%と、いぜん少ないが、海外では50%を超える国が多く、日本でも、なお需要が見込める。15年の国内出荷量をみると、建材分野ではEPS断熱材が前年比7%の減少。住宅着工件数が2年ぶりに増加したが、寄与するには至らなかった。一方の土木分野は、震災復興にともなう道路工事の着工によってEPS盛土用ブロックが好調に推移。出荷量32万立方メートルと過去最高を更新した。
JEPSAおよびEPS成形メーカー120社以上が加盟する日本フォームスチレン工業組合では、引き続き今年度も建材・土木の開拓を重点テーマの一つに掲げている。震災の復興事業とともに、20年の東京オリンピックのインフラ整備が今後本格化していく。その場面でEPSの素材としての有用性をいかにアピールし、需要を喚起できるかがカギとなろう。