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2012年01月31日 前へ 前へ次へ 次へ

真の食品バイオクラスターを目指せ

 規制緩和や高い競争力を可能とする国際戦略特区に「北海道フード・コンプレックス(HFC)国際戦略総合特区」が指定された。九州各県が一丸となり事業を進めている九州地域バイオクラスター計画とともに、いよいよ日本にも食品産業をベースとする国際的なバイオクラスターづくりへの整備が始まったといえる。大学、研究機関、地域企業、豊かな食材などクラスターに必要な要素が揃うなか、栄養や健康に関わる世界に発信し得る最先端技術を生み出し、イノベーションを起こし、国内大手食品メーカー、さらに海外に大きな刺激を与える存在となる真のクラスターへの成長に期待したい。
 食品産業クラスターは、これまでも農林水産省によって、ほぼ都道府県単位で組織化され、地域に多数存在する。ただ現状は、地域農林水産物の利用機会を拡大させることに目標が置かれ、農商工連携による6次産業化推進という枠組みから大きくはみ出すことのない農林水産業主体の支援となっている。
 国際的な食品産業バイオクラスターは、オランダのヘルダーラント州ワーヘーニンゲン市を核とする「フードバレー」が有名である。約1500社、20以上の大学・研究機関が集積している。食品素材のもつ機能成分の探索、ニュートリゲノミクス、体内代謝の計測技法などバイオ技術を生かした革新的技術基盤の開発が進展し、クラスター内の研究機関や企業の技術力アップ、市場からの反響がフィードバックするシステム、新規ビジネスモデル創出が完璧に働いている。
 HFC国際戦略総合特区や特区指定ではないが九州地域バイオクラスターも条件は揃う。施設建設も進むだろう。クラスターの中核機関がイニシアチブを執りやすい環境づくり、参加者が戦略的にベクトルをあわせ、同じ価値観を持ち、目標に向かって取り組む姿勢と組織を構築しないと総合力は発揮できない。長期研究開発が必要な製薬・医療分野に比べ、食品系は製品化が比較的容易である。食品産業特有の少額な開発費や同業他社の成功例をすぐ真似るような製品づくりの考えを捨て、優れた研究者、企業誘致、技術発掘の目利きの育成が必要だ。さらにベンチャーへの投資機関などに評価されるクラスターを整え、知的財産権などしっかりとした基盤技術をもつ集積地として国内、アジア諸国、欧米にも名をとどろかすクラスターを目指していくべきだろう。目先の小さな利益、上辺だけの成果にとらわれず、厳しい環境のなかで産学官融合を図り、ビジネス創出に変換させていく力を磨いてほしい。


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