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2011年04月12日 前へ 前へ次へ 次へ

東日本大震災フェノール、エラストマー 自動車生産再開遅れで需給バランスに懸念

 自動車向け各種材料の需要の不透明感が依然ぬぐえない。フェノール、エラストマーは震災で供給が減少していることもあり、これまでのところ稼働設備はフル操業を続けている。しかし、最終ユーザーである自動車メーカーは3月中はほとんどが生産ストップ、徐々に回復してきているとはいえ、ようやく5割程度が見えてきたところだ。中間段階で各種部材の在庫が積みあがっている可能性があり、鹿島コンビナートが5月半ばに順次生産再開するため、需給バランスが一気に乱れるという最悪シナリオもありうる状況だ。
 鹿島コンビナートの被災により、三菱化学のフェノール、JSRのエチレン・プロピレンゴム(EPDM)、クラレの熱可塑性エラストマー(TP)などが停止している。
 一方、これら製品の需要は好調を維持している。フェノールは3月から5月かけ台湾FCFC、韓国・錦湖石油化学がそれぞれ45日の定修、タイPTTの新設プラントの稼動が不安定、欧米でも製油所の定修によりベンゼン不足で稼働が低下している。これらの要因によりアジアトップの三井化学はフル操業を続けている。
 EPDMも世界市場で能力不足で、三井化学、住友化学とも高操業。住友化学は自動車エアバッグ向け需要の伸びを見込み、TPE増強に着手している。
 しかし、有力需要家である自動車メーカーは3月中ほとんど生産しておらず、徐々に再開を決めつつあるとはいえ、せいぜい5割程度が見えてきたにすぎない。今後も部品調達の状況によっては再稼働したラインも止めることがありうるとしている。
 この間、生産されたフェノール、エラストマーの川下製品は中間段階で在庫として積み上がっているという状況は十分に考えられる。このまま自動車生産の低稼働が長引けば、石化製品の需要が急減するおそれもある。また、供給面でも樹脂添加剤をきちんと調達できるかの問題は残っている。現在は在庫品で生産しているが、代替品の調達が間に合わなければ、生産に支障が出る。
 三菱化学は鹿島の第2エチレン装置を5月20日ころに再開すると発表した。フェノール、エラストマーは需要好調なアジア市場でさばくことができるとの楽観的な見方はあるが、国内自動車生産の本格的な再開が遅れれば、需給バランスに深刻な影響が及ぶ可能性は否定しきれない。


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