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吉村昭氏の「三陸海岸大津波」
作家の吉村昭氏の「三陸海岸大津波」を読み返すと、今回の東日本巨大地震による津波は、過去に例のないような凄まじいものであったことが分かる。同著は明治29年(1896年)の大津波も体験した早野氏の言葉で結んでいる▼この言葉は「津波は必ず今後も襲ってくるが、今の人たちは色々な方法で十分警戒しているから、死ぬ人はめったにないと思う」という内容だ。今回の津波は、過去の経験に基づいた防災対策の想定を超えたということになるのだろう▼三陸湾岸の旅が好きな吉村氏が同著を書いた発端は、小さな村落でさえ「呆れるほど厚く、堅牢そうにみえた」防潮堤があるのをみて、その異様な印象に触発されたからだったと記している。過去の記録の綿密な調査や現地取材に基づいた同著の内容には圧倒される▼歴史的に幾度も村が消滅するような津波被害を受けてきた三陸海岸地域には、今回もやはり甚大な被害が及んだ。風光明媚なリアス式海岸が津波を増幅する映像には戦慄が走る。被災者の方が受けた恐怖は計り知れない▼行方や安否のわからない方の捜索が何より急がれるが、同時に混乱を早期に収拾し復興への道筋をつけないといけない。国・自治体、産業界、国民が結集し、不屈さと秩序をもって日本の底力を発揮していくことが必要である。