射出成形メーカーの第一樹脂工業(大阪府八尾市)は、独自技術による自動車部品の軽量化を提案する。パネル部品の中空化をターゲットに、ハイヤーホローモールディング(H2M=高中空成形)の採用を働きかけるもの。同技術は、成形品内部にリブを成形しつつ体積比で最大80%程度の空間を確保できるのが特徴。FRP(繊維強化プラスチック)代替として簡易トイレの壁材に採用された実績を有する。ファブリックなどをインサート成形することも可能なことから、ラゲッジルーム用パネル部材などでの採用を見込む。
同社は電子機器や自動車、住宅機器向け樹脂部品を製造する射出成形メーカー。新技術・新材料の普及拡大を積極的に推進する一方、UV塗装や蒸着、印刷といった2次加工を手掛けることで幅広い市場ニーズに対応している。射出成形品では、ダイ・スライド・インジェクション(DSI)をベースに開発したDSI加熱融着成形技術の用途展開を推進中。成形直後に型内で接合面をカーボンヒーターにより加熱・融着するもので、自動車用途では3次元接合や内部リブを含む全面融着が可能といった特徴をベースに、オイルタンクなどの低コスト化製法として提案している。
H2Mは、ガスインジェクション成形の一種でコアーおよび可動中子を2段階で移動する成形法。ヒケやソリがなく、軽量かつ剛性の高い大型中空部品が製造可能であり、ブロー成形や真空圧空成形と比べて材料ロスが少なく、トリミングやバリ取りといった2次加工コストが低く、形状自由度や金型転写性、肉厚均一性に優れるといった特徴を持つ。内部リブ構造による剛性と防音性能が評価され、仮設用の簡易トイレ向けにFRPの代替素材として採用された実績がある。
同社では、その特徴から内装用パネル部品の軽量化に貢献できるとみており、提案活動を積極化していく。

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