三福工業、AEM発泡体を開発、長寿命・高信頼性など訴求

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 三福工業は、独自技術によりエチレンアクリルゴム(AEM)の発泡体を開発した。発泡体事業におけるフッ素ゴムに次ぐ高機能素材として製造技術を確立したもので、独立気泡を有するAEMの架橋発泡体の開発は世界初。物性評価試験において150度Cで72時間加熱後でも伸び特性が低下しないことや150度Cで50%圧縮状態を24時間維持した後でも変形が復元することを確認している。同社では、すでにサンプルワークを開始しており、フッ素ゴムとオレフィン系の中間に位置する発泡素材として展開していく。

 三福工業は、保有する技術開発力や独自のノウハウをベースにフッ素ゴム、EVA、PEなどの発泡体を展開中。素材選定から加工完成品までの一貫受注体制を構築するとともに、製造工程もバッチごとの材料をすべて自動計量化し、自動温度コントロールシステムを導入することでプレス発泡体のライン化を実現済み。製品展開としては、フッ素ゴム発泡体では発泡化によりソリッドゴムでの実現が困難な硬度(C型)9?36といった超低硬度素材を商品化するほか、高弾性・特殊ポリオレフィン発泡体やウレタン樹脂とEVA発泡体の複合材といった独自商品をラインアップ化している。
 AEM発泡体はフッ素ゴムほどの物性を必要としないが、オレフィン系では不可能な高温時のゴム弾性が求められる用途向けに開発したもの。150度Cの温度環境下での連続使用が可能で耐油、耐薬品性のバランスに優れるとともに、引っ張り強度や伸びが高く強靭なのが特徴。
 また、ブリードする成分を含まず臭気やべたつきがほとんどなく、RoHS指令に対応しフロンやVOCを使用していない。さらに、フッ素ゴム発泡体に比べて大幅な低コスト化を実現している。
 物性面では発泡倍率3倍の製品で見掛密度が630キログラム/立方メートル、硬度(C型)41、引っ張り強度3・4メガパスカル、伸び330%を有する。また、同社では150度C加熱による評価試験により24時間経過後で引っ張り強度3・6メガパスカル、伸び300%、72時間経過後で3・9メガパスカル、330%と数値が低下していないことを確認済み。
 今後、同社ではフッ素ゴム発泡体(耐熱温度250度C)に次ぐ特性を有する発泡体として、新規用途開拓やオレフィン系などからの代替による製品の長寿命化や信頼性向上などを提案していく。

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このページは、web staffが2014年1月 9日 17:25に書いたブログ記事です。

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