日本ファインセラミックス(仙台市)は、セラミックス金属複合材料(AMC)を開発した。アルミニウム合金とほぼ同等の軽量性、ステンレスを上回る高剛性を兼備しており、ニアネットシェイプ加工が可能といった特徴を兼備する。同社は電子部品などの製造装置や精密機械の構造部材に適用できるとみて、市場開拓を本格的に推進する。自社工場の加工能力を生かして部品供給を手掛けたい考えで、新規事業の1つとして早期の実用化を目指す。
マトリックス(母材)にアルミ、シリコンを用いた2タイプ・5グレードを用意。代表的なアルミ系のNPX?60(アルミ38%、炭化ケイ素=SiC62%)は密度が1グラム当たり2・97とアルミ合金並みながら、比剛性が1グラム当たり77ギガパスカル・立方センチメートルとステンレス(SUS304)を3倍近く上回る。アルミナを複合化したNPA?45も品揃えしている。
シリコン系はSiCを複合化しており、アルミナを大きく下回る低熱膨張が特徴。熱膨張係数はNPSiC?MS1(シリコン40%、SiC60%)の2・4(10のマイナス6乗/K)をはじめ、3グレードとも3以下。また、比剛性も1グラム当たり100ギガパスカル・立方センチメートル以上の高水準となっている。
同社は窒化ケイ素、炭化ケイ素などエンジニアリングセラミックスを中心にセラミックス事業を展開。高付加価値化や差別化を図るために新規材料の開発を強化しており、その一環としてAMCを製品化した。
放電加工など多様な加工が可能なことから、岩手工場などの自社拠点を活用して部品の形態で供給したい考え。大型部品にも対応できるため、薄型パネルなど電子産業関連の製造装置から、各種の精密機械まで多様な分野でニーズを探っていく。

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