ハンツマン、日本でCFRP用エポキシシステム展開、破壊靱性を向上

| コメント(0) | トラックバック(0)

 ハンツマンは、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)向けに開発したナノコンポジット・エポキシシステムを日本市場に売り込む。ナノフィラーの配合により、通常のCFRPに比べて破壊靭性を大きく高めたもので、同システムを採用したCFRP成形品は衝撃を受けても壊れにくく、使用時の安全性の向上に寄与する。2009年に開発して以降、欧州でホッケースティックや自転車のフレーム向けなどに採用されてきた。こうした実績をもとに日本でもスポーツ・レジャー用途への売り込みを図るとともに、産業用途にも広く提案していく考え。

 主剤の変性エポキシ樹脂「ARALDITE LY3598」とアミン系硬化剤「ARADUR3498」をセット販売する。スイスの拠点で生産している。レジントランスファーモールディング(RTM2)やインフュージョン成形などの閉鎖系プロセスに適合したエポキシシステムで、主剤に配合した複数のナノサイズフィラーの働きにより、未配合樹脂に比べ、曲げ弾性率や粘度などを変化させることなく破壊靱性を5割程度向上できる。
 すでに採用実績をもつのが、スイスのBUSCH社のアイスホッケー用スティックや同じくスイス・BMC社の競技用自転車のフレーム。CFRPは強い衝撃を受けると割れてささくれ立つようになり、それが人体を傷つける恐れがある。破壊靱性を向上することで、選手の安全性を高められる。こうした特性は一般産業用途でも広く求められるものとみられ、拡大する産業用CFRP市場に同システムを提案していく。
 同社は、航空機向けCFRPマトリックスとして使われるエポキシ樹脂において、世界シェアの8割市場を握るトップメーカー。エポキシ以外のマトリックス樹脂としては、近年、ベンゾオキサジン樹脂の用途開拓にも乗り出しており、熱硬化性樹脂としては珍しく硬化収縮がほとんどないため寸法安定性に優れることや、難燃性、耐薬品性、電気絶縁性、低吸水率、耐熱性などといった特徴を顧客に訴求している。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://27.34.136.204/cmt/mt-tb.cgi/4781

コメントする

このブログ記事について

このページは、web staffが2011年11月29日 18:11に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「 日本ゼオン、HNBRの用途展開、新架橋点利用し動的シール材など」です。

次のブログ記事は「 日本ファインセラ、セラミックス金属複合材料開発、自社で部品に加工 」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。