サーマル、アルミ繊維焼結不織布の用途開拓

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 工業炉メーカーのサーマル(東京都板橋区)は、アルミ繊維焼結不織布の用途展開を推進する。バインダー類を使用せずにアルミ繊維を焼結した同不織布は、空隙率が約35%で比重が約1・6。優れた吸音特性を活用して高性能吸音材(商品名・メタシリー)として展開しているが、新たに多孔質のアルミ素材として新規用途の開拓に取り組むもの。その特性と優れた加工性をベースに、ヒートシンク・放熱冷涼装置といった用途への適用を検討していく考え。同社では、積極的な取り組みにより同事業の拡大を推進する。

 同社が展開するアルミ繊維焼結不織布は、バインダー類を使用しない100%アルミ製。切削材(繊維径150マイクロメートル)、溶湯材(同100マイクロメートル)および切削材面と溶湯材面からなる複合材の3種類があり、目付量は1500グラム/平方メートルで厚さが0・9ミリ。溶湯材は標準品の切削材に比べて強度的にやや劣るものの違った外観・風合いを有しており、複合材は強度低下を抑えつつ裏表の2種類の外観が選択できる。
 同製品は、高性能吸音材として防音壁や消音ダクトなどでの採用実績を有する。今回の取り組みでは金属素材が有する優れた耐久性や耐熱性、耐食性をはじめ、軽量性や電磁波シールド性能といった特性をベースに用途開拓を推進する考え。とくに既存のアルミ多孔体と比べて切断や曲げ、絞りといった加工が容易であり、スポット溶接も可能なことから、用途分野を限定することなく適用の可能性を検討していく。
 また、焼結不織布はアルミニウム以外にもステンレス(繊維径30マイクロメートル、50マイクロメートル、100マイクロメートル)やチタンおよび銅(同30マイクロメートル、60マイクロメートル、100マイクロメートル)でも提供が可能。同社では、これら品揃えを背景に幅広い市場ニーズ対応していくことで同製品の可能性を追求する。

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このページは、web staffが2011年11月15日 18:51に書いたブログ記事です。

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