バイオベース(大阪市淀川区、寺田貴彦社長)は、植物由来樹脂の開発・実用化を加速する。耐熱性、耐衝撃性を大幅に向上させたポリ乳酸(PLA)や、PLAフィルム用の添加剤、ポリオールなどの本格的な実用化を急ぐ。PLA成形品は、2012年度中の商品化を目指す。
バイオベースは、大阪大学と大阪市立工業所を開発拠点とする研究型のベンチャー企業で、07年に設立した。
同社の開発したPLAは一般的なPLAに、植物油脂や乳酸を原料とする添加剤をコンパウンドし、100%植物由来を実現した。分子構造の異なる添加剤によって、結晶核成長や分子運動性を向上させ、耐熱性140度、耐衝撃強度は従来PLA比4倍。このほか各種物性や成形時間などは「ポリプロピレンとほぼ同等」(同社)としている。また、ガラス繊維などのフィラーを充填していないため、使用済み製品はリサイクルが可能だという。
12年度中の商品化を目指し、試作品成形などを進めている。まず電気・電子機器部品や自動車部品などの分野でポリプロピレン代替を狙う。またPLAの柔軟性を向上させる植物由来の添加剤も開発済みで、フィルムも検討する。
ポリオールは植物油脂と乳酸から製造する。ポリウレタンの原料に使用し、硬質、半硬質、軟質の各種フォームを開発。従来の石油系原料のポリウレタンと同等の品質を有す。フォームだけでなく塗料、接着剤、コーティング剤、エラストマー、合成皮革、弾性繊維など幅広い分野での実用化を目指す。

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