NTN、EV・HV向けモーター軸受本格展開、窒化ケイ素ボール採用

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 NTNは、電気自動車(EV)・ハイブリッド車(HV)向けモーター用軸受の製品展開を加速する。窒化ケイ素(SiN)ボールを採用したセラミック軸受の本格展開に乗り出す一方、新たに独自構造により低トルク化を可能とする製品を開発したもの。セラミック軸受は回転を支えるボールをセラミック化することで10%の重量低減と耐食性向上を実現しており、自動車用モーターにおける電食防止ニーズ向けに提案活動を展開していく計画。同社では、独自技術をベースに軸受の高機能・高性能化に取り組んでいく。

 同社は軸受や等速ジョイントで高い世界シェアを有する機械部品メーカー。進展する自動車の駆動システムの電動化によりこれら主力製品の減少が予想されることから、近年は保有技術を活用してインホイールモーターなど次世代環境車向け製品開発を強化している。EV・HV向けモーター用軸受の製品展開もその一環として取り組んでいるもの。
 本格展開に乗り出すセラミック軸受は、回転を支えるボールにSiNを採用した製品。SiNは3・2グラム/立方センチメートルと軸受鋼に比べて半分以下の低密度ながら、ヤング率310メガパスカル、硬さ1450Hvと軸受鋼を上回る強度特性を有する。新製品は従来材からの置換により製品重量をこれまでの180グラムから160グラムへ軽減するとともに耐焼付性を向上。また、セラミックスの絶縁性により軸受周辺から軸受内に流れ込んだ電流で軸受転走面が損傷する電食の防止を可能としている。
 一方、開発品は近年高まる低トルク化ニーズに対応したもの。樹脂製の冠型組み合わせ保持器の採用により3万回/分の高速回転に対応した深溝玉軸受では、設計の改良により軸受内部の抵抗を低減することによって40%以上の回転トルク低減を実現した。また、低トルク密封深溝玉軸受では新たに開発した保持器と低粘度および耐熱性に優れたグリースの採用により回転トルクを半減している。

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このページは、web staffが2011年10月24日 17:05に書いたブログ記事です。

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