産総研、単層CNT極微量添加で導電性付与、複合樹脂を開発

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 産業技術総合研究所などの研究グループは、単層カーボンナノチューブ(CNT)を極微量添加しただけで導電性が得られる樹脂を開発した。単層CNTの分散を工夫することによって、0・01重量%の添加で体積導電率が1センチメートル当たり10のマイナス3乗ジーメンス(S)と従来技術に比べて100倍向上した。極微量の添加のため、樹脂やゴムの特性を維持することができる。

 産総研と単層CNT融合新材料研究開発機構(TASC)のグループは、高いアスペクト比を持つスーパーグロース法による単層CNTを用いた導電性樹脂の研究を行ってきた。今回は溶媒や水中への分散で、単層CNT同士が絡み合った100マイクロメートル程度の綿状構造になるように工夫した。
 従来は単層CNTが1本ずつバラバラになるような分散が理想とされてきた。しかし、単層CNTが短く寸断されてしまい、導電率は同10のマイナス5乗Sにとどまっていた。
 綿状の単層CNTにフッ素ゴムを加え乾燥させたところ、単層CNTの導電ネットワークの隙間にゴムだけの非導電領域が存在することを確認。これによって導電率と、ゴム本来の柔軟性と透明性がほぼ確保できる。
 この分散法をポリカーボネート樹脂にも適用、透明性を維持していることがわかっている。

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このページは、web staffが2011年10月14日 13:24に書いたブログ記事です。

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