マツダは24日、世界で初めて使用ずみ自動車のバンパー(廃車バンパー)を新車バンパーの材料としてリサイクルする技術を実用化し、今月21日生産分からビアンテのバンパー用として使用を開始したと発表した。当面、広島地区でマツダ車の廃車バンパーを回収、新車バンパーの材料に約10%混入し再生利用する。
マツダは05年、バンパーのリサイクルで決め手となる塗膜を高い比率で除去する技術をベースに、系列ディーラーから回収した損傷バンパーのリサイクル技術を確立している。今回、同技術を廃車バンパーに応用したもの。
廃車パンパーは製造から10年以上経過したものも多く、素材であるポリプロピレンの組成や塗膜との密着性が異なることや、金属片などの不要物の除去の必要性などから、技術的にも経済的にも新材に置換して利用することが難しかった。
マツダは今回、90年代から取り組んできた、リサイクルしやすい設計が織り込まれた廃車が増えており、効率的なパンバーの解体が可能となっていることに加え、ヤマコー(広島市)および高瀬合成化学(同)の協力を得て、廃車バンパーの効率的な回収・加工を実現することで、再生にかかる費用を抑え、新材以下の価格での再生利用を可能とした。
廃車から排出されるプラスチック、ゴムなどのシュレッダーごみ(ASR)は、車両重量全体の20%に達している。大型部品であるバンパーの回収・リサイクルにより、ASRの削減と資源の有効利用が可能になる。

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