マルツ工業、柔軟性樹脂に金属メッキ調加飾、最外層に透明性樹脂

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 樹脂部品の表面処理などを手掛けるマルツ工業(静岡県浜松市、石津明次社長)は、熱可塑性エラストマー(TPE)など柔軟性がある樹脂に金属メッキ調の塗装を施す技術に新たなコーティング法を加えた。最外層に透明性の高い樹脂をコーティングするもので、成形品が滑りにくくなるうえ、風雨などの影響が受けにくくなり物性の低下を防げる。成形品を折り曲げても塗膜がひび割れないといった既存の訴求点に加え新機能も積極的に提案、ゴルフクラブや二輪車などのグリップへの採用活動に重点を置く。

 同社の「マルツコート」は、これまで難しいとされてきた柔軟性樹脂に対し、耐久性に優れる金属光沢の加飾を行える画期的な独自技術。加工した成形品を屈曲させたり、ねじ曲げたりしても塗膜にひびが入ったり、剥がれ落ちたりすることがない。ポリウレタン系・スチレン系・ポリエステル系・オレフィン系の各種TPEやエチレンプロピレンゴム(EPDM)、天然ゴムなど幅広い柔軟性素材に利用できる。
 シリコーンゴム成形品にマルツコートを施す場合、まず塗料の密着性を良くするため「マルツ処理」と呼ぶ表面改質を行う。下塗り塗料で樹脂表面を鏡面にしたうえ、真空蒸着によって0・03?0・04マイクロメートルの金属薄膜を形成。その後、上塗り塗料を塗布すれば、金属調の高級感ある外観に仕上げることができる。多機能携帯電話の保護ケースや化粧品容器用スポイド、アパレル関連など採用が広がりつつある。
 さらなる用途拡大を目指し技術を進化させた。上塗り塗料の上に透明性を有する樹脂を被覆させることに成功したもので、これによって成形品を握っても滑りにくく、高温高湿環境下や雨風にも耐えられる物性を付与することができた。凹凸感などを表現することも可能。スポーツ用品、二輪車のグリップに最適とみている。
 マルツコートの受注活動では、化学品および部材などを手掛ける商社のトーテック(大阪市東成区、古川常之社長)との協力体制を敷く考え。国内だけにとどまらず、中国や東南アジアなどの海外にも広く紹介しユーザーを獲得していく。

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このページは、web staffが2011年8月 5日 02:05に書いたブログ記事です。

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