大成プラスは、独自の金属樹脂接合技術・NMTの応用展開を推進する。NMTの気密性を活用して、周囲に樹脂を射出成形することで2枚のアルミ板を接合した水冷式冷却パネルユニットを開発したもの。このコンセプトモデルは平面で効率的に冷却できるほか、複層化により熱源の両面冷却を可能としているのが特徴。また、使用条件に応じて樹脂を選定することで耐熱性や耐腐食性なども調整できる。同社では、車載用2次電池の冷却器などでの採用を想定している。
NMTは、独自の溶液により金属表面に20?50ナノメートルの微細な凹凸を成形し、ここに射出成形で樹脂をはまり込ませ結晶固化することで金属と樹脂を接合する技術。現在、ポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアミド(PA)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)といった樹脂とアルミ、マグネシウム、銅、ステンレス、チタン、鉄などを接合することが可能だ。
これまで水冷式のアルミ製冷却器では、液漏れ対策の観点から鋳造材や押出材が採用されていた。しかし、鋳造材は製品重量が重くなるほか、押出材では流路設計に制約があるといった課題を抱えている。そのため冷却効率の向上をはじめ、軽量化や生産性向上の観点から板材の採用も検討され始めており、すでにデンソーではろう付けによるインバーター冷却器を実用化している。
コンセプトモデルは、2枚のプレス成形したアルミ板をNMTで接合することによってパネル化したもの。パネル周囲に樹脂を射出成形することで十分な気密性を確保しているほか、ユニットをパイプで連結することで複層構造化を実現。また、冷却回路もユーザーニーズに応じた回路設計が可能であり、耐熱性も樹脂の選択により「100度C以上の使用環境に対応できる」(同社)という。
今後、同社では軽量かつ低コストな高効率冷却器の製造法としてNMTの活用を提案していく考え。

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