松本油脂製薬(大阪府八尾市、木村直樹社長)は、200度C後半の温度領域に耐えられる熱膨張性マイクロカプセルを開発した。同社の熱膨張性マイクロカプセルは、樹脂製の部品に混ぜ込むことで軽量化が図れ環境負荷低減につながる利点がある。新製品は220度Cや250度Cを超えてから膨れ始めるため、スーパーエンジニアリングプラスチックに利用することができる。自動車材料をはじめ、多様な分野で採用を目指す。
熱膨張性マイクロカプセル「マツモトマイクロスフェアー」は、液状炭化水素をアクリロニトリル系コポリマーなどの熱可塑性高分子で被覆している。膨れ出す温度が70度Cからの低温タイプをはじめ、中温、高温、200度C以上の環境下で利用できる超高温タイプと、グレードを豊富に取り揃えている。
平均粒子径は5?50マイクロメートル。加熱することによって外殻(シェル)が柔らかくなると同時に、内包されている液状炭化水素がガス化して内圧が上昇し膨らむ仕組み。膨張後は平常時に比べ直径が約4?5倍、体積で約50?100倍となる。
新製品は超高温膨張型の「F?2830D」と「F?2860D」の2種類。シェルを構成するモノマーの組成比率や新規モノマーを導入するなどして、ガラス転移点(Tg)を高めた。
膨張開始温度と最大膨張温度は、F?2830Dが220?230度C、260?275度C。F?2860Dが250?260度C、270?285度C。
両グレードともスーパーエンプラに用いることができ、自動車・建築・家電関連など幅広く提案していく。また、営業活動と並行して300度Cを超す耐熱性を有するスーパーエンプラに対応可能なグレードの研究開発も進めていく。

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