アキレス、無電解メッキ技術をアラミド繊維に適用、銅線の代替有望

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 アキレスは、独自の無電解メッキ「STEP」工法によるアラミド繊維へのメッキ技術を開発した。従来法(STEP-A法)と異なる新たなポリピロール(PPy)による前処理法によって実現した。メッキした繊維は金属に比べて比重が小さく軽量化が可能なほか、柔軟性に優れるため金属導体のような疲労断裂が減少できる。同社は銅線の代替材料として、自動車用ワイヤハーネスや電磁波シールドなどでの採用を見込む。

 アキレスが開発した「STEP」工法は、導電性高分子のPPyを有機溶媒中に安定的にナノ分散した液を下地材として応用することで、多様なプラスチック素材へのメッキを可能とする。PPy分散液にバインダーを添加することで、従来工法では困難だったポリプロピレン(PP)やポリカーボネート(PC)でも1センチメートル当たり1・0kgfのピール強度が得られる。ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリオレフィンといった樹脂素材にも密着度の高いメッキが可能。PPy印刷部だけにメッキできる特性を利用することで、さまざまなパターンのメッキが施せる。
 アラミド繊維に対するメッキは、新たな前処理方法を開発することで実現。樹脂繊維に導電性を付与することによって、金属導体の代替として利用することができるため、ロボット通信線や電磁波シールドといった用途での採用を見込んでいる。とくに軽量化が進む自動車用ワイヤハーネスでは、銅線やアルミニウム線といった既存の金属導体からの代替により軽量化や高屈曲性を実現できることから、低圧系ワイヤーハーネスでの採用可能性を検討していく考え。
 同社は2009年に足利第2工場(栃木県足利市)でPPyの生産能力を約4倍に増強するとともに、昨年6月には600ミリメートルの連続メッキ装置を導入するなどSTEP関連の事業体制を強化中。メッキ技術についてもグラビア印刷やスクリーン印刷によるロール・トゥ・ロール(RtR)の無電解メッキのほか、真空成形やインモールド成形、フィルムインサート成形への応用により3次元形状のメッキを可能としている。

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このページは、web staffが2011年2月22日 19:08に書いたブログ記事です。

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