山下電気、独自金型調温技術の普及促進、自動車部品軽量化に貢献

| コメント(0) | トラックバック(0)

 樹脂加工メーカーの山下電気(本社・東京都品川区)は、自動車分野における独自のウエルドレス成形技術「Y?HeaT」の普及促進を図る。同技術は、射出成形サイクル全域で金型温度のリアルタイム制御が可能。適用によりウエルドラインの解消や樹脂の結晶化促進など素材本来の特性を発揮させることで、樹脂部品の薄肉軽量化を進めようというもの。すでにノートパソコン用筐体やカメラ鏡筒部品などで量産実績を有しており、同社では軽量化ニーズが高まる自動車分野での採用拡大を目指す。

 Y?HeaTは、特許を有する金型構造により外径の細い電熱ヒーター(細管シースヒーター)を金型表面近傍に設置することで5?8度C/秒の急速加熱を実現しており、実用最高使用温度が250度C超と高耐熱性のスーパーエンプラにも適用できる。保有する流動解析技術と部分温度制御が可能な専用コントローラーにより、射出成形の工程全般における高度な温度制御システムとして展開している。
 金型内で樹脂同士が合流する部分に形成されるウエルドラインは、製品の外観品質や強度特性などを損なう要因となっている。同技術を適用することでウエルドラインの形成を防止し、外観品質の向上とそれによる塗装レス化が可能。また、独立した温度制御により金型内で成形品の反りもコントロールできることから、反り矯正のための後処理工程の省略化や、反りを有する製品の製造にも適用できる。
 自動車部品では、同技術の活用により素材本来の特性を引き出すことで、もう一段の薄肉軽量化が可能とみている。とくに結晶性樹脂の場合、金型温度と冷却時間が結晶化度に大きく関係するため、精緻な温度管理により結晶化を促進させることで従来品以上の特性向上を見込む。
 車両の低燃費化を背景に、自動車部品の軽量化ニーズが高まっている。軽量素材である樹脂部品についてもより一層の軽量化が求められており、同社では低コストな軽量化技術としてY?HeaTの採用を積極化していく考え。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://27.34.136.204/cmt/mt-tb.cgi/1804

コメントする

このブログ記事について

このページは、web staffが2011年2月 3日 02:37に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「京信、アルミダイカストの高付加価値化推進、樹脂一体成形品で攻勢 」です。

次のブログ記事は「スターライト工業、自動車関連分野を強化、欧州の低燃費化技術を提案 」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。