JFEスチールの高張力冷延鋼板「ユニハイテン」が、スズキの新型MRワゴンに採用された。独自の組織構造により成形パネル部品の品質確保が容易であることが評価され、国内で初めてドアパネルとして搭載されたもの。高張力鋼板(ハイテン)の採用によりパネル部品の強度を高めることで、従来に比べて約1・1キログラムの軽量化を実現した。同社では、ユニハイテンの特性を生かしてドアやフード、ルーフといった外板パネル部品での採用拡大に取り組む。
自動車の外板パネル部品の軽量化(薄肉化)には、くぼみのような永久変形を防ぐ強度(耐デント性)とプレス成形時に発生する局所的なゆがみの抑制(耐面ひずみ)の両立が求められる。ユニハイテンは、フェライト(軟質組織)中にマルテンサイト(硬質組織)を均一に分散した複合組織型高張力鋼板。鋼板製造段階で引っ張り強さの向上と降伏強さの上昇を抑制することで、プレス成形時に均一かつ広範囲での変形を可能としており、ハイテンの課題である耐面ひずみ性の向上を実現している。
新型MRワゴンでは、従来の340メガパスカル鋼板より強度の高い440メガパスカル級を採用することで、外板パネルの軽量化を達成した。

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