RP東プラは、自動車分野において特殊ガス射出成形技術(RFM)の応用展開を推進する。複雑形状の曲管を射出成形できる特徴を生かして、樹脂製クーラントパイプとして4輪車での採用を目指すもの。金属製パイプに対して約60%の軽量化が可能なことなどから、すでに国内ではヤマハ発動機の大型バイクに採用されているほか、海外でも欧州の技術供与先が大手自動車メーカー向けに量産を行っている。同社ではこうした実績をもとに、国内自動車メーカーへの採用働きかけを積極化していく。
RP東プラはシート、精密射出成形、熱成形の3事業を展開する総合樹脂加工メーカー。製品設計から量産までの一貫体制のもと、家電・情報電子分野や輸送機器・機械分野をはじめ食品包材、産業資材、住宅設備といった幅広い分野に製品を供給している。現在、国内に6工場と3つのグループ会社を有するとともに、海外ではアジアを主に4拠点を展開している。
RFMは、ガスを使ってフローティングコアを移動させることで、製品内部の樹脂を排出して曲管を成形する技術。1996年に独自開発したもので、フランジ・ボスや枝管が一体となったパイプの成形が可能であり、他の射出成形パイプに対して内径・肉厚が均一で内面の平滑性に優れるほか、材料選択の自由度が高いといった特徴を持つ。クーラントパイプに適用した場合、金属から樹脂への置き換えによって大幅な軽量化をはじめ、断熱性や錆びないといった品質特性の向上やコストダウンが可能となる。
RFMによるナイロン製クーラントパイプは、国内では09年にヤマハの大型バイク「YZF?R1」に搭載された。また海外ではBMWやフォルクスワーゲン、アウディに採用されており、このうちフォルクスワーゲンへは年間200万本を納入している。
同社ではこうした実績から、軽量化や低コスト化ニーズの高まりを背景に日本でも4輪車への展開が可能とみており、自動車メーカーに対する営業活動を活発化していく方針。

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