住友ゴム、植物由来の超微細繊維開発、タイヤ補強材向け

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 住友ゴム工業は、植物由来の超微細繊維「バイオナノファイバー(BNF)」を開発した。この新素材は、パルプなどの植物繊維を数ナノメートルから数十ナノメートルまで細かくした繊維であり、軽量・高剛性・熱変形量が小さいといった特徴を有する。これを生かしてカーボンブラックの代わりにタイヤの補強材に採用することで、タイヤの軽量化や燃費向上が図れる。同社では、BNFを今後「ENASAVEシリーズ」をはじめとする環境タイヤの開発に活用していく。

 住友ゴムは、環境性能のさらなる向上を目的に材料面の環境負荷低減に取り組んでいる。主力の自動車タイヤでは、石油や石炭などの化石資源に頼らない「石油外天然資源タイヤ」の開発を推進しており、2006年に業界に先駆け、改質天然ゴムや植物油などの採用で70%石油外天然資源タイヤを製品化。現在では13年をめどにこれを100%まで高める計画のもと、製造過程における環境負荷低減を進めている。
 BNFは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)および京都大学の矢野浩之教授を中心とする変性バイオナノファイバーの研究プロジェクトにおいて共同開発したもの。植物に含まれるこの超微細繊維をゴムの補強材として使用した場合、BNFが複雑に絡み合いポリマーと強く結合することで、高い補強効果を発揮する。動的粘弾性試験(測定温度70度C)では、カーボンブラックに対してゴムの剛性を約77%向上できることを確認している。
 これをタイヤの補強材として採用することで、剛性向上によるゴム素材の薄肉化(軽量化)が図れると同時に、それによる転がり抵抗の低減で、さらなる低燃費化を図ることが可能となる。同社では今後のタイヤ開発に活用することで、環境タイヤのさらなる特性向上につなげていく考え。

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このページは、web staffが2010年12月 8日 02:21に書いたブログ記事です。

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