ホンダ、高耐久の合成ゴム系エンジンマウント開発、新興市場向け

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 本田技研工業は、新たにクロロプレンゴム(CR)をベースとするエンジンマウント材料を開発した。新興国地域における耐久性保証の確保を目的としたもので、合成ゴムをベースとした材料は世界初。新材料はキサントゲン末端変性によりCRの耐久性、加工性および耐熱性を向上するとともに、添加材の配合により実用に耐え得る動的特性を実現しており、耐久試験では既存の天然ゴム材料を上回る特性を確認している。同社ではすでに量産技術の開発を完了しており、低コストの耐久信頼性向上技術として実車への採用を検討していく。

 エンジンマウントの周辺温度は、燃費・空力性能向上を目的とするフロアアンダーカバーの装着などにより上昇傾向にある。とくに急速に自動車需要が拡大する新興市場は外気温が高く、道路環境の整備も遅れているため、マウント材料の使用環境は従来よりも厳しくなっている。同用途に使用されるゴム材料は、その特性から天然ゴムが採用されており、こうした使用環境の変化に改質技術で対応してきた。
 天然ゴムの改質が限界となりつつあるなか、ホンダでは、さらなる特性向上には合成ゴムベースの材料開発が必要とみて研究を進めてきた。開発では反応性および耐熱性に優れ、加硫時の熱反応によりポリマー同士が結合して高分子量化するキサントゲン末端に着目。同末端を有するCRをベースに、粒径を最適化したシリカなどを配合することで耐熱性、耐久性の向上と天然ゴム系材料と同等の音振動特性を実現した。
 同社では、100度C×1300時間で熱劣化させたテストピースを用いた評価試験で、新材料は90度Cの雰囲気中で天然ゴムの7倍の耐久性を有していることを確認ずみ。すでに部品としての量産技術も確立しており、今後のエンジンルームの温度上昇や新興市場の厳しい使用環境における耐久信頼性を確保する手段の1つとして実車への適用を検討していく。

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このページは、web staffが2010年12月 3日 02:20に書いたブログ記事です。

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