日立金属は、新世代ダイカスト金型用鋼「DAC?MAGIC」の採用拡大を推進する。従来鋼に対して耐ヒートクラック性や耐割れ性、被削性に優れる特徴を生かし、自動車部品や電装部品での普及を図っていく。自動車部品では大手ダイカストメーカーや内製用として国内自動車メーカーから高い評価を得ており、ダイカスト製品のトータルコスト低減を可能とする高性能金型材料として展開を加速する。同社では、積極的な営業活動により同金型材料の普及促進に取り組んでいく。
近年の環境意識の高まりを背景に、軽量化やリサイクル性に優れたダイカスト製品の適用範囲が拡大傾向にある。そうした状況にともない、ダイカストメーカーに対しては、より大型かつ複雑形状な製品を低コスト・短納期で生産することが求められている。
同社が展開する高性能金型材料のDAC?MAGICは高温強度が高く、耐ヒートクラック性に優れることから金型寿命の向上を可能とするとともに、高靭性化によって金型の大割れの発生を抑制できる。また耐割れ性の向上により冷却孔からの割れに対応しているほか、従来のSDK61改良鋼(靭性重視タイプ)を上回る被削性を実現していることから、金型製作のリードタイムの短縮化やコスト低減が図れる。
その特性からシリンダーブロックやミッションケースなどの一般ダイカストをはじめ、アルミホイールといったスクイズダイカストなどの自動車用途のほか、電装部品などの精密ダイカストを適用用途として想定。従来材からの置き換え需要の掘り起こしを軸として、昨年から本格的な展開に乗り出しており、すでにユーザーからは良好な品質評価を得ている。
コスト削減ニーズの高まりから、金型用合金に対してはより一層の特性向上が求められている。同社では、保有する技術ノウハウをベースに素材開発を進めることで、同分野における事業拡大を推進する。

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