ヘガネス・ジャパン、軟磁性鉄粉の新シリーズ、高周波用に低コアロス

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 ヘガネス・ジャパンは、高周波用途向けに軟磁性鉄粉のSomaloy5P・シリーズの本格販売に乗り出す。同製品は、車両用チョークコイルやリアクトルコアといった高周波数域用途で主流となっている鉄?シリコン系合金粉と同等の磁気特性と低コスト化を実現している。開発要素があったため、これまで販売を一部ユーザーに限定していたが、来年初頭から本国スウェーデンで量産に移行するのを受け、日本での営業活動を積極化する。同社では成長分野である磁性材用途の開拓により、国内鉄粉市場の拡大を目指す。

 同社は金属粉の世界最大手ヘガネス(スウェーデン)の日本法人。グループで粉末冶金向け鉄粉の世界シェア35%を有するとともに、日本でも国内需要の3分の1を供給している。還元鉄粉およびアトマイズ鉄粉をスウェーデンの製造工場から輸入する一方、国内にミキシングのための加工拠点を設置している。
 磁性材用途では、他社に先駆けて粉末磁性部品の実用化に取り組んできた。直流から100キロヘルツ程度の電磁気製品用に圧縮性や粉末粒子の絶縁性に優れる軟磁性鉄粉Somaloyシリーズを展開する一方、3次元形状を生かすための設計手法や圧縮成形・熱処理といった製造面のサポートを含むトータルソリューションを提供している。
 本格展開に乗り出すSomaloy5P・シリーズは、同社の従来グレードに対してコアロスを約30%低減した製品。50ヘルツ?2キロヘルツに対応した700HRと1?20キロヘルツに対応した130i、10?100キロヘルツ対応の110iの3品種を用意している。リングサンプル(外径55/内径45×高さ5ミリメートル)を用いた磁気特性の評価試験では110iが0・1テスラ/10キロヘルツで18ワット/キログラムの低コアロスを実現している。
 高周波用途では車両用チョークコイルなどが実用化されているほか、ハイブリッド車や電気自動車用のリアクトルとしての開発が活発化している。同社では、こうした用途向けにコスト優位性に優れた同製品の採用働きかけを積極化していく方針。

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このページは、web staffが2010年11月24日 17:45に書いたブログ記事です。

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