日本金属、マグネ合金事業強化、300メガパスカル超のコイル材開発

| コメント(0) | トラックバック(0)

 日本金属は、合金開発を軸にマグネシウム製品の用途開拓を推進する。新たに耐力300メガパスカル超を有するAZ61コイル材と、冷間成形可能なマグネシウム?リチウム合金の量産技術を確立したもの。同合金は強度と成形性のバランスに優れた機械的特性を実現しており、独自の集合組織制御技術を応用した製品(TMP材)と合わせ、冷間成形によるマグネ製品の市場創出に取り組む方針。同社では、一連の取り組みによりマグネ製品の市場拡大を目指す。

 マグネシウムは比重がアルミニウムの3分の2、鉄の4分の1と実用金属のなかで最も軽い金属。構造材用途では耐熱性や機械的特性を向上した合金として用いられているが、常温での塑性加工がほとんど不可能なため、成形品はダイカスト法や射出成形(チクソモールディング)法、温間プレス加工により製造されてきた。
 同社は国内で初めてマグネ合金のコイル供給を開始した実績を有する。AZ31合金を主に純マグネシウムやAZ61合金などのコイル材を供給しており、自社開発の圧延機により厚さ0・03ミリメートルまでの製造体制を構築している。近年は、マグネ製品の生産性向上を目的に常温成形性を改善した合金開発に取り組んでおり、合金元素を添加せずに汎用プレス機での常温成形を可能とする独自の組織制御技術では、稠密六方構造を持つマグネ合金において、ユーザーの要求に応じた合金選定を可能としている。
 量産技術を確立したマグネ?リチウム合金「LZ91」は、冷間成形可能な合金種の拡大を目的に取り組んでいたもの。引っ張り強度130メガパスカル、伸び40%、0・2%耐力95メガパスカルを実現している。一方、展伸コイル材ではアルミニウム添加量の増加によりAZ61合金の耐食性と表面処理性を向上するとともに、新開発の圧延技術によって圧延中にナノオーダーのβ相を微細析出することで300メガパスカル超の高強度化を実現している。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://27.34.136.204/cmt/mt-tb.cgi/1783

コメントする

このブログ記事について

このページは、web staffが2010年11月 5日 17:37に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ソルベイ-三菱ガス化学、バイオナイロン開発推進、自動車部品へ展開」です。

次のブログ記事は「朝日ラバー、キャップ付きLED拡充、車載用は白色系252色標準化 」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。