精密鍛造メーカーのゴーシュー(滋賀県湖南市、後藤充啓社長)は、マグネシウム鍛造品の本格展開に乗り出す。特殊粉末を原料とする高強度化技術と独自の低コスト製法により、軽量部品として自動車分野などでの採用を目指すもの。使用するマグネ合金はアルミ合金並みの強度特性を有しており、マグネ合金の軽量性を生かしてアルミ代替用途を主に開拓を推進する。同社では、積極的な取り組みにより新規事業として育成していく方針。
同社は精密型鍛造品や機械加工品、金型を展開する鍛造メーカー。独自の塑性加工技術と最新の設計技術を軸に開発型企業を志向した事業展開を図っている。設計および金型製造を含む一貫体制をベースにコネクティングロッドといった自動車部品をはじめ、建設機械や農業機械向けなど各種製品を生産している。
マグネ鍛造品の研究開発は事業基盤の拡充を目的に進めてきたもの。塑性加工により結晶粒径を微細化したマグネ合金粉末を原料とすることで強度特性を向上する一方、「連続押出」や「据込み押出」といった独自の製法によりコスト上昇を抑えている。開発にあたっては、アルミ合金(A6061?T6材やA7N01FD?T6材)をターゲットに強度特性の改善を進めてきた。
また難燃性合金(AMX材)をラインアップすることで、マグネ部品に対する高耐熱化ニーズへの対応も図っている。同社による特性評価では、AMX602の場合で板材、丸棒とも引っ張り強度が300メガパスカル超と、アルミ合金(A6061?T6)を上回る特性を実現している。
現在、押出製品では板材、丸棒およびパイプの生産体制を整備しているほか、鍛造品では鍛造成形時の再結晶化による強度の維持・向上などにより複雑形状部品の一体成形を可能としている。

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