大成プラスは、インサート成形可能な樹脂製多孔質体(ミクロベント)の量産に乗り出す。同製品は、独自技術により通気性・防水性を確保しており、内圧調整弁用に展開するもの。従来品は強度が低く、インサート成形に対応していなかったが、製品形状の改良による高強度化にめどをつけ、10月にも市場投入する。同社ではラインアップ拡充により、同用途で一般的に使われているポリテトラフロロエチレン(PTFE)フィルムからの代替に取り組んでいく。
ミクロベント(MICROVENT)は、20?50マイクロメートルの連続した微細な空間を有する多孔質体。各空間が約5マイクロメートルの微細孔でつながっており、優れた通気性を確保している。独自に開発した表面コーティングを施し、撥水性を高めることで防水性と通気性を高次元で両立している。
同製品は筐体の内外の差圧を調整して破損や結露を防ぐことが可能であり、ECUボックスをはじめ、モーターやランプ類のハウジングといった気密性の高い用途に内圧調整弁として展開している。しかし、従来品は強度が低くインサート成形時の圧力に耐えられないため、後付けで内圧調整弁としての機能を確保していた。
今回、金型技術の開発などにより製品形状を改良することで強度アップを図ったもの。同製品はポリブチレンテレフタレート(PBT)をはじめとした熱可塑性樹脂をベース材料としており、インサート成形により筐体との一体化を図ることで生産性や品質の向上が可能となる。
今後、同社では環境性や量産性、リサイクル性、デザイン性といった優位性を軸に、自動車やOA機器、家電といった分野での採用拡大を目指す。

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