JFEスチール、焼結部品用合金粉の高強度化推進

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 JFEスチールは、焼結部品用合金粉「FMシリーズ」の高強度化を推進する。主力の自動車用途における採用部品の拡大を目的に、今年度中に引っ張り強さ1500メガパスカル品までをラインアップする計画。同シリーズは、ニッケルフリーによる低コスト化および価格安定化も実現しており、品揃え拡充により自動車部品の小型・軽量化への対応や、鍛造部品や切削加工部品からの置き換えを後押しする。同社では、原料面から焼結部品の競争力向上を支援し同事業の成長を確保していく。

 粉末冶金法による焼結部品は、高精度化やネットシェイプ化といった特徴があり、自動車向けが需要の9割を占める。近年では自動車の国内販売が低迷する一方、自動車メーカー各社が海外シフトを強めており、需要を維持するため新用途開拓が課題となっている。高強度化は鍛造や切削加工など既存の鋼材部品からの置き換えを狙いとしたもので、鉄粉各社では取り組みを強化している。
 JFEスチールは、高強度を実現する粉末冶金用合金粉としてFMシリーズを展開中。同シリーズはニッケルを含まず強度向上を実現しているほか、独自の添加剤により切削性を向上。高強度化とともにニッケルフリー化および切削性改善による品質向上や加工工具の長寿命化が可能であり、採用によりコスト面を含めた焼結部品の優位性を高めることができる。
 これまでに焼結後未処理状態で600メガパスカル以上の引っ張り強さを発現する「同600」と、焼結・熱処理後に1000メガパスカル以上の引っ張り強さを発現する「同1000」を商品化しているほか、今年8月には浸炭・焼き入れ・焼き戻しにより1300メガパスカル以上の引っ張り強度を発揮する「同1300」を発売した。
 同社では、今年度中に1500メガパスカル品を市場投入することで600?1500メガパスカルをラインアップする計画。これによりダブルクラッチやミッションギアといった駆動系での採用拡大に向けた粉末冶金メーカーの取り組みをサポートしていく。

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このページは、web staffが2010年9月22日 16:59に書いたブログ記事です。

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