帝人化成、透明・耐薬品性両立の新規PC樹脂開発、自動車内外装向け

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 帝人化成は、高い透明性と耐薬品性を両立させた新規ポリカーボネート(PC)樹脂を開発した。アクリル系の特殊改質剤を用いることで、PC樹脂の基本特性である高い透明性を維持したまま耐薬品性を大幅に高めたのが特徴。とくにガソリンやアルカリ性洗剤に対する耐久性が、通常のPC樹脂と比較して2倍以上に向上しているという。耐熱性や流動性については従来品同等以上の性能をもつ。同社では自動車分野を中心に用途開拓を進め、1年後1億円、3年後5億円の売り上げを目指す。

 PC樹脂は透明性、耐熱性、長期安定性に優れることから、電気・電子、OA機器、光ディスク、自動車部品に幅広く用いられている。ただ同樹脂は、ガソリンやアルカリ性洗剤などの薬品が付着するとクラック(ひび割れ)や白化が生じやすいのが課題だった。
 ポリエステル樹脂などの結晶性樹脂を混合し、PC樹脂の耐薬品性を高める方法が一般的だが、同方法では透明性が著しく低下してしまうため、透明性を維持したまま高い耐薬品性をもつPC樹脂を求める声が強かった。
 今回、帝人化成が開発した「パンライトAM?1500」シリーズは、アクリル系特殊改質剤を添加した耐薬品性PC樹脂。全光線透過率が88%、曲げ強さが90メガパスカル、耐熱性が124度Cと通常のPC樹脂とほぼ同等の物性をもちながら、ガソリンや自動車の洗浄に用いられるようなアルカリ性洗剤に対する耐久性が2倍以上に向上している。
 PET樹脂を混合した従来の耐薬品性PC樹脂は流動性が低下していたが、AM?1500は、通常のPC樹脂と比較しても流動性が約20%アップするなど高い生産性を兼ね備えている。また着色性も良好という。
 ガソリンや塗料、コーティング剤といった特殊な薬品が近接・付着する用途への展開が可能で、同社ではまず自動車内外装分野を対象に用途開拓を進めていく。将来的には家電など自動車以外の用途にも展開していく方針で、高付加価値PC樹脂として育成していく。

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このページは、web staffが2010年9月 9日 16:55に書いたブログ記事です。

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