ホッカイエムアイシー、受託生産を本格化、圧粉磁心モーターコア

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 精密金型メーカーのホッカイエムアイシー(本社・埼玉県さいたま市)は、圧粉磁心モーターコアの事業展開を本格化する。粉末冶金用金型に関する技術ノウハウをベースに、試作および受託生産の受注獲得に乗り出したもの。すでに独自に同モーターコアの試作開発にも成功しており、事業化に当たっては巻き線装置メーカーとの連携のもと、モーターコアの設計開発や金型製造から受託生産までをトータルにサポートする。同社では、新規事業として育成していく方針。

 同社は、粉末冶金用や鍛造用金型などプレス用を主に事業展開する精密金型メーカー。0・001ミリメートルの高精度加工技術や優れた鏡面磨き技術などを有しており、自動車部品など向けに高硬度な難削材を用いた各種精密金型を供給をしている。粉末冶金用金型では40年以上の実績を有する。
 圧粉磁心は鉄粉を圧縮成形したもので、任意の立体形状が得られるほか、鉄粉間が絶縁されているため電気抵抗が高く、渦電流が流れないなどの利点がある。既存の積層鋼板では難しい3次元形状の設計ができるため、モーターコアに応用した場合、モーターの特性向上や省スペース化が可能。そのため高性能な次世代モーターコアとして実用化に向けた研究開発が活発化している。
 同社では、粉末冶金用金型製造で蓄積した技術ノウハウをもとに同モーターコアの開発に着手。すでに経済産業省の2009年度ものづくり中小企業製品開発等支援補助金事業として試作開発に成功している。試作開発を通じて銅線のコアに対する密着性や銅線巻き部分の設計などに関する新たな知見を蓄積している。
 事業化に当たり、同社では第2工場(さいたま市北区吉野町)にプレス機や真空装置などを備えた生産体制を整備するとともにモーターコア事業部を新設。今後、ユーザーの設計・開発段階から金型製造、製品試作、受託生産までをフォローしていく方針だ。
 圧粉磁心の用途開発は、トヨタ自動車がプリウスのリアクトルに採用したことで取り組みが加速している。同社では、モーターコアに特化することで他社との差別化を図っていく考え。

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このページは、web staffが2010年8月 9日 16:27に書いたブログ記事です。

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