鈴鹿工業高等専門学校の万谷義和助教らは、制振性を付与したチタン?ニオブ系合金を開発した。焼き入れのプロセスを導入することで合金の特性を制御し、制振性を付与することに成功した。他の汎用制振合金と性能を比較したところ、同等以上の振動減衰効果が確かめられたという。今回の成果により、精密機器や音響機器、自動車部品などでチタン合金の新規用途開拓が期待される。
万谷助教らは金属を急速に冷やす焼き入れに注目した。実際にチタン?ニオブ合金で試みたところ特性が変化し、柔軟性が増していることを見いだし振動制御に結びつけた。とくに塑性加工などを行うとさらに向上。既存の制振合金と遜色ない水準で機能した。
チタンは軽いながらも強度が高く、耐食性に優れている。ただ振動を抑える制振性という観点からは、他の金属に比べて見劣りしてしまう欠点があった。
制振性の向上を可能とする道が開けたことで、チタンの特性を生かした高付加価値な合金が作り出せるようになった。今後、企業との連携を通じ、振動の制御が求められる領域で実用化を目指す考えだ。

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