ニッパツ、剛性確保しつつ軽量化、自動車用シートフレーム

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 ニッパツは、独自構造を採用した自動車用軽量シートフレームを開発した。このシートフレームは、素材に980メガパスカル級の高強度鋼板を適用するとともに、傾斜ワイヤーの採用により剛性を確保しつつ、同社従来品比30%の軽量化を実現した。また縦型断面のスライドレールにリフターリンクを直付けすることで、クッション下の構造を32ミリメートル薄くしている。同社では、軽量かつバッテリー搭載による高床化に対応した新製品として、次世代環境車など向けに提案していく。

 高まる低燃費要求を背景に、自動車用シートに対しては軽量化および車内空間の拡大を目的としたコンパクト化が求められている。アルミニウムやマグネシウム、炭素繊維強化樹脂(CFRP)といった軽量素材への材料置換は、軽量化には有効なもののコスト的に高くなるため、低コストニーズが強い昨今の市場環境では採用しにくいのが実情だ。
 ニッパツが新たに開発したシートフレームは、従来の鋼材を成形したフレームに補強用の傾斜ワイヤーを加えたもの。高張力鋼板の採用により薄肉化による軽量化を進める一方、剛性低下についてワイヤー張力で変位を抑えることで対応した。調整機能(マニュアル6WAY)と強度や乗り心地などの諸性能は従来と同等を維持しつつ、シート1脚当たりの重量は10・7キログラムと同社従来品(15・3キログラム)に対して約30%の軽量化を実現している。
 またシートスライド機構については縦型断面のレールを採用し、リフターリンクを直付けする構造とすることでリンクを固定するブラケットを廃止。これにより本体の軽量化とともにシート下部構造の薄型化を図った。電気自動車やハイブリッド車などでは床下にバッテリーを搭載する必要があり、開発品は従来に比べて32ミリメートルの高床化に対応可能であり、バッテリーの搭載スペースを確保するのに有利な構造となっている。

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このページは、web staffが2010年7月22日 16:10に書いたブログ記事です。

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