JSP、自動車軽量化材料で相次ぎ新製品、1台で100キロ削減へ

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 JSPは独自の発泡技術を駆使し、電気自動車(EV)時代を迎えた自動車の軽量化提案を加速する。バイオマス原料を用いた軽量断熱ドアや、ポリカーボネート(PC)樹脂製の発泡材料といった新製品の投入を加速し、1台当たり100キログラム超の軽量化を提案する。航続距離延長が課題となっているEVは、従来車に比べ車体軽量化と冷暖房時の負荷軽減が一段と重要になる。JSPは、軽量性と断熱性を併せ持つ発泡プラスチックの専業メーカーとして、EVの課題を解決する新材料の投入を図りながら、自動車用発泡樹脂材料のさらなる採用拡大を図っていく考え。

 JSPは、自動車用のオレフィン系高機能発泡樹脂をグローバルに展開し、世界トップシェアを持つ。バンパーコア材のほか、軽量化、耐衝撃性・断熱性の付与、騒音・振動の軽減などに寄与する各種内外装部品を展開している。
 新たに開発した軽量発泡ドアは、バイオプラスチックを発泡させたコア材と、バイオマス由来の強化樹脂製ドアパネルとを組み合わせたコンポジット材料で作る自動車用ドア。鋼板と同等の強度および表面を実現しながら、鋼板製ドアに比べて4枚で約30キログラムの軽量化を実現する。
 発泡樹脂をコア材としているため断熱性が高く、熱マネジメントが重要なEVやハイブリッド車(HV)の航続距離延長にも貢献する。さらに、バイオマス度を最大で80%まで設定できる環境特性も特徴。RIM成形によるドアパネルを担当した日本ユピカと共同開発したもので、開発にはバイオプラスチックの発泡技術の基礎研究と合わせて約10年を要したという。
 PC樹脂製の発泡体「ミラポリカフォーム」は、JSPが世界で初めて商品化に成功したもので、まず防蟻性を持った断熱材などの建材用途で実用化した。自動車向けについては、天井材やトノボード向けなどをターゲットに、PC樹脂の持つ高い成形性や剛性により従来の発泡体より薄肉・軽量化を実現しやすい材料として提案中。
 このほか後部座席用シートクッションやエアコンのダクト向け発泡体などの新規用途を含め、1台当たり100キログラム超の軽量化を実現する合計17の新規用途を提案中。また同社では、国連基準に準拠したリチウムイオン電池の輸送箱といった物流資材面でもEV時代に対応した新製品を開発しており、EV向け発泡樹脂製品の総合展開を一段と強化していく考え。

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このページは、web staffが2010年7月21日 16:08に書いたブログ記事です。

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