DICは6日、長繊維ガラスで強化したポリフェニレンサルファイド(PPS)コンパウンドを開発し、サンプルワークを開始したと発表した。同製品は、短繊維ガラス強化タイプに比べ、性能を格段に向上しており、各種部材の軽量化ニーズに応えるとともに、次世代車の電気モーター用部品としての使用にも耐える。従来品や金属部品の代替に加え、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の電気モーター関連部品や電池用途への展開を目指し、2015年ごろまでに年間販売数量を1000トンへ引き上げる。
同社は、以前から短繊維ガラス強化のPPSコンパウンドを展開している。成形が容易で寸法安定性に優れ、軽量なことから、自動車の金属部品代替用を中心に、エンジン周辺の駆動系統、ブレーキ系統、燃焼系統などの部品として需要が伸びている。今回、同社独自の配合技術で、これまで困難だった長繊維ガラスを強化材として用いることに成功。短繊維ガラス強化タイプに比べ、耐衝撃性を4倍以上、曲げ疲労特性を破断まで約1000倍、長期耐熱強度を約1・5倍と、性能を大幅に高めた。
環境対策強化の必要性が高まるなか、HVやEVといった次世代自動車の普及が大きく進むことが予測される。HVは動力源がガソリンエンジンと電気モーターの2つで、電気モーター周辺部品としてのPPSコンパウンド需要が多いことから、1台当たりに使用される量は、従来型自動車の3倍以上になる。EVも電池部品向けが加わることから、従来自動車での使用量を大きく上回る。
新製品は、これら次世代自動車に求められるニーズに的確に対応することを目的に開発した。

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