クラボウ、エンプラフィルムで2新製品、PBT系・POM系を開発

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 クラボウは、フィルム事業育成に本腰を入れる。新たにポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアセタール(POM)などのエンプラを使用した耐熱および摺動フィルムを開発した。すでに製品化しているポリイミド(PI)製フィルムなどに続き開発したもので、電子材料や自動車部品、食品容器といった幅広い分野に展開する。このほか、ポリカーボネート(PC)やアクリル(PMMA)樹脂を用いた透明フィルムの用途開発にも乗り出す。主力の繊維事業の販売競争が激化するなか、非繊維部門の主力事業の1つとしてフィルム事業を育成、事業基盤を強化する。

 同社は、非繊維事業育成の一環としてフィルム事業拡充を推進中。自動車内装材や一般産業資材向けホットメルトフィルム、太陽電池封止材向けエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)フィルムを展開しているほか、最近ではスーパーエンプラフィルム分野に参入した。
 スーパーエンプラフィルムでは、すでに熱可塑性PIフィルム「ミドフィル」やナイロン系フィルム「エグザミド」、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)系フィルム「エクスピーク」を製品化、サンプル出荷を開始しているが、これらに加え、PBT系耐熱フィルムとPOM系摺動フィルムのエンプラフィルム2品を新たに開発した。
 PBTフィルムは、長期熱安定性(融点224度C)に優れるほか、ポリエステル(PET)よりガラス転移点(35度C)が低く、2次加工性に優れるという特徴をもつ。高い耐熱性が求められる食品容器や高温下で連続使用されるスポーツ用品への利用が可能。
 POMフィルムは、曲げ強さ(73メガパスカル)や曲げ弾性率(2020メガパスカル)と各種プラスチックの中でも高い耐疲労性を有しているほか、耐摩耗性、耐熱性、耐薬品性に優れることから、電子部品材料や自動車部品に幅広く利用できる。
 PBT、POMフィルムとも今後サンプル出荷を行い用途開発を推進、スーパーエンプラフィルムを含め12年度からの本格生産を目指す。
 このほか、PCやPMMAを用いた透明フィルムを開発した。PCフィルムは高透明で耐衝撃性、耐熱性に優れるのが特徴。PMMAフィルムは全光線透過率92%以上、ヘイズ値1%以下で透明性に優れるほか、高い耐候性や耐薬品性を有している。
 同社では、機械部品、電子部品、レンズ、文具、建材といった幅広い用途を対象にサンプルワークを進めながら早期実用化につなげていく考え。

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このページは、web staffが2010年4月28日 18:38に書いたブログ記事です。

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