電気化学、欧州でアルミナ短繊維拡販、3?4年後に自動車比率8割へ

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 電気化学工業は、アルミナ短繊維「アルセン」を欧州で拡販する。2012年には、欧州で自動車の次世代排ガス規制「ユーロ6」がスタートし、排ガス処理装置周りでの需要増が見込まれている。同社は、提携先のアルミナ繊維メーカー、英国サフィルを通じて欧州の自動車メーカーへの提案を強めており、アルミナ配合比率や結晶化率を顧客のニーズに応じて設計できるといった小回りの効いた提案で、採用拡大を狙っていく。現在のアルセンの販売比率は自動車向けが5割強だが、欧州での拡販推進により、3?4年後には自動車比率を8割に高めたい考えだ。

 アルセンの主力用途は自動車向け。DPFやNOx除去装置などに求められる性能が高まるにつれ、触媒コンバータの保持材となるアルミナ短繊維に対する要求も厳しくなっており、最高で1700度Cまで耐えるアルセンの活躍の場はますます広がるものと期待される。
 同社がとくに得意とするのはアルミナ比率の高い繊維。アルミナ繊維は、アルミナとシリカを配合した繊維のうち、アルミナ比率が70%以上のものをいう。電気化学工業はアルミナ比率が80%以上のものを主力とし、97%や100%の製品も取り揃える。アルミナ比率が高いと耐熱性が向上する特徴があり、耐火物として使用した場合、長寿命を期待できる。「ショット」と呼ばれる非繊維分が少なく、高品質なことも同社製品の特徴だ。
 自動車向けを拡販していくための武器となるのが欧州で知名度の高いサフィルの存在。同社は01年以来、サフィルが持たない特徴的な製品を供給しており、現在では自動車向けアルセンの半分近くが欧州市場で販売されている。今後も期待通りに採用が進み、3?4年後にフル稼働が実現できた際には、より効率生産できる設備も既存設備のある青海工場(新潟県)に導入していきたい考えだ。
 アルミナ繊維とアルミニウムの複合材料である繊維強化メタル(FRM)にも期待をかける。自動車の軽量化に貢献する金属代替の部材として提案しており、長期テーマとして開発に取り組む。自動車以外でも、軽量化ニーズの高い用途に向けたテーマがみつかっており、採用に向けた開発を進めていく。

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このページは、web staffが2010年4月 8日 18:28に書いたブログ記事です。

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