SABICイノベーティブプラスチックスは1日、高い耐熱性や耐候性、流動性などを兼ね備えたポリカーボネート(PC)コポリマー「LexanXHT」を開発、本格的な用途開拓を開始したと発表した。独自の共重合技術を駆使し開発したもので、ポリアリレート(PAR)樹脂や耐熱性PC樹脂などの競合素材に比べ、高い耐候性や難燃性を有しているほか、流動性を約30%向上させているのが特徴。すでに自動車照明用途に採用されているが、今後は電気機器や医療機器といった自動車分野以外にも用途を広げていく方針。
LexanXHTコポリマーは、特殊モノマーを組み込むことにより高分子骨格を変化させたもので、140度C?195度Cの温度範囲で使用できるうえ、相対温度指数(RTI)では、PAR樹脂や耐熱性PC樹脂を上回る150度Cを示す。米安全検査規格(UL)94の難燃規格では1ミリメートル厚でV?0に適合している。
熱や紫外線に長時間さらされた場合、他の素材では、使用製品の外観に影響を与える黄変やヘイズが生じるが、LexanXHTは、長時間にわたり変色を最小限に抑え、透明性を維持することが可能。
前処理せずに直接メッキ加工が施せることから、すでに、ベゼルや反射板、レンズカバーといった自動車用途に採用されている。
自動車分野以外では、美観や機能性が求められる産業用・民生用照明機器のハウジング、耐熱ヘルメットや熱シールドなどの消費者製品、ヒューズなどの電気部品、生体適合性が必要とされない医療機器用途に適している。
また、射出成形に適した高流動性を発揮するため、電子機器ハウジングなどの用途では、サイズ・質量・重量を低減できるとともに、薄肉の難燃性部品を設計することができるという。

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