コダマ樹脂工業は、多品種、小ロット生産を可能とする新規の多層ブロー成形技術の確立と、同技術を駆使した新市場の開拓を推進する。成形機の小型軽量化を可能とする同社の多層ダイヘッドおよび省エネ型押出機の研究開発計画が、経済産業省の「2009年度戦略的基盤技術高度化支援事業」に採択されたことを受け、世界にないコンパクトな多層ブロー成形設備を早期に開発し、ブロー成形品の新市場を開拓していく考え。
自動車燃料タンクや食品用ボトル、薬品用ボトルなどに使用される多層ブロー成形によるタンク、容器類は、層の数が増えると原料樹脂を押し出すダイヘッドとよばれる部品が巨大化するため成形機全体が大型となり、製造コストやランニングコストが増大する課題がある。
このためコダマ樹脂は、ダイヘッドの合流方式の工夫による小型化技術を核に、省エネで原料樹脂のロスの少ないコンパクトな多層ブロー成形機の研究開発に取り組んでいるもの。この開発計画が経済産業省の支援事業として認定されたこともあり、「5、10年後の当社の方向性を決める新技術」(児玉栄一社長)として、押出機やスクリューなどの関連機器の開発と合わせて新技術の確立を急ぐ考え。
コダマ樹脂は、大型ブロー成形品で全国シェア75%のトップメーカーで、工業薬品缶、樹脂ドラム缶、高純度ピュアボトルなどを展開。品質、環境、安全の3つをキーワードに、顧客の使い勝手も加味した新製品の開発・上市に注力している。
多層ブロー成形品は、成形機のコンパクト化に成功すれば生産効率の向上や原料樹脂の廃棄物ロスの低減などから、多品種、小ロット生産への対応が可能となる。これにより、従来にない新市場の開拓が進むとみられており、コダマ樹脂は中長期的な視点でブレークスルーを達成していく考え。

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