JFEスチール、高剛性で軽量なEV用フレーム開発、生産性も向上

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 JFEスチールは、慶應義塾大学電気自動車研究室と共同で超小型電気自動車用スチールフレームを開発した。同フレームは、断面形状を四角形の閉断面構造にするとともに、1470メガパスカル級高張力鋼板を主材料としたテーラードブランクを使用することで高剛性化と軽量化を両立したのが特徴。また、テーラードブランクの折り曲げ加工により高い生産性も実現している。

 開発したスチールフレームは、慶応大学が「コ・モビリティ社会の創成」プロジェクトの一環として開発している電気自動車の集積台車に使用されるもの。バッテリーやインバーターを格納する箱としての機能と、インホイールモーターやサスペンション、操舵機構およびキャビンを支える骨格機能を併せ持つ。
 コンピューターシミュレーションで強度設計されたテーラードブランクは、440メガパスカル級、590メガパスカル級、980メガパスカル級、1470メガパスカル級の4鋼種を使用。板厚0・6ミリ?1・6ミリのこれら鋼板を、溶接により車体を支える骨格部分と外板パネル部分を一体化し、折り曲げ加工することで四角形の閉断面構造をもったフレームを作成した。
 新フレームは、スチール製角パイプを溶接した先行開発車のものと比べて剛性で7倍、重量で16%の軽量化を実現している。すでに慶応大学では電気自動車および業務用移動体を合計4台作製して試験評価を行っている。
 同社では、今後も材料・設計提案・加工技術の提供を通じて電気自動車をはじめとした輸送機器の研究開発に貢献していく考え。

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このページは、web staffが2010年3月19日 17:40に書いたブログ記事です。

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