独バイエルマテリアルサイエンスは23日、ポリカーボネート(PC)樹脂製自動車グレージング事業で日本市場へ進出すると発表した。三菱重工プラスチックテクノロジー(愛知県名古屋市)などと協力し、日本国内で実証試験が行える体制を整えた。欧州での採用実績をもとに、日本での量産化を図るのが狙い。欧州に続いて日本で試験生産体制を整えることで、日本やアジア地域での顧客サポート強化につなげていく。
バイエルマテリアルサイエンスは、PC樹脂の世界大手メーカー。欧州では10年前から自動車グレージング用途で採用実績をもち、サイドウインドーをはじめルーフモジュール、パノラマルーフなどに展開している。
昨年6月には、ドイツ・レバクーゼンの「グローバル・グレージング・センター」内に型締力2300トンの反転プラテン式2材射出成形機を設置、最大1・2平方メートルまでのウインドーおよびルーフ成形が行える体制を整えた。
今回、三菱重工プラと金型メーカーの共和工業(新潟県三条市)と協力し、日本で試験生産を開始することにした。三菱重工プラが今年2月に岩塚工場(愛知県名古屋市)内に開設した実証試験拠点「1450emRトライセンター」を活用、同センター内に設置された大型電動2材回転射出成形機「emR」シリーズを使って成形を行う。
同成形機は、型締力が最大1450トンで、機種材質が異なる2種類の樹脂を一体加工できるのが特徴。まず透明材料を金型内に射出し、次に黒枠部分となる2次材を射出成形することで、部品点数や製造工程数を削減できるという。
ドイツのグレージング・センターでは、射出成形段階で加飾や耐紫外線性、耐傷つき性などの機能を付加できるフィルムインサート成形(FIM)機能を有しており、今後、日本でもFIM成形が行える態勢を整えていくとしている。

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