帝人デュポンフィルムは、自動車分野向けに易成形ポリエステル(PET)フィルム「テフレックス」で攻勢をかける。同フィルムは、メッキ・塗装レスで金属光沢感などを付与できる加飾フィルム。環境負荷低減や部品軽量化のニーズが高まるなか、ホイールキャップやシフト周り、ドアハンドルなど自動車内外装材で採用が広がっており、さらなる普及促進を狙う。また、今年1月に設置した中国・深センの営業拠点などを活用しながら中国市場への展開も視野に入れており、3年後に10億円事業に育成する。
テフレックスは、成形性・ラミネート密着性と強度・寸法安定性という相反する特性を両立している高機能PETフィルム。独自の重合技術と成膜技術を駆使することで、強度や光学特性、熱的安定性といったPET本来の特性を保持したまま、従来の2軸延伸PETフィルムでは困難だった折り曲げ加工やエンボス加工、深絞り成形などを可能にした。
通常のPETと同様に印刷・蒸着加工が可能で、メッキ・塗装処理を施さずに金属光沢感などを付与できる。また、従来の成形材料よりも薄膜での加飾が可能。省エネや脱溶剤など環境負荷低減に寄与するという利点があり、自動車内外装やエレクトロニクス、建材といった幅広い用途での利用が見込まれている。
自動車用途では、メッキ・塗装代替として、ホイールセンターキャップやバンパー、シフト周り、センターコンソール周り、ドアハンドルなどに採用。環境負荷低減に加え、部品軽量化のニーズが一段と高まるなか、ここにきて用途が急拡大しており、さらなる普及促進につなげる考え。
さらに、アジアを中心とする海外展開にも力を注ぐ方針。台湾・台北、中国・上海、韓国・ソウルに続き、今年1月に中国・深センにも営業拠点を設置しており、これらの拠点を活用しながら市場開拓を目指す。現在はフラットパネルディスプレイ(FPD)関連のビジネスが中心だが、今後は、テフレックスを軸に自動車分野で攻勢をかける。

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