昭和高分子、高機能不飽和ポリエス成形材で自動車市場を深耕

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 昭和高分子は、高熱伝導率バルクモールディングコンパウンド(BMC)をはじめとする高機能不飽和ポリエステル樹脂成形材料で、自動車市場を深耕する。モーターコイル封止用高熱伝導率BMCが、2009年春に発売された「3代目プリウス」に採用されたのを皮切りに、他の自動車メーカーからの引き合いも活発化。さらに熱伝導率を2・5ワット/メートル・ケルビンまで高めたグレードも開発した。同社は成形材料の高機能品比率を5割程度に高める目標を掲げており、その実現に向けて最重点ターゲットと位置付ける自動車業界での存在感を一層高めていく考えだ。

 ハイブリッド車や電気自動車などが相次ぎ市場に投入されるなか、発電用モーターコイルの封止材として高いレベルで放熱性、絶縁性、寸法精度、生産性、高流動性を満たす材料への要求が高まっている。同社の高熱伝導率BMCは、1・2?2・5ワット/メートル・ケルビンという高い熱伝導率を持ちながらこれらのニーズをクリアしており、しかも従来BMCと同等以上の低圧成形性を持つことにより、封止時にコイルにダメージを与えない。
 同材料は、不飽和ポリエステル樹脂やガラス繊維、各種充填剤のほか、アルミナや窒化ホウ素などの放熱フィラーを最適な粒度分布でコンパウンドしたもの。09年から兵庫県の龍野工場に新規導入したラインを立ち上げ、プリウス向けに出荷している。モーターコイル封止にとどまらず、各種車載電子機器にも展開したい考え。
 また、炭素繊維を強化材に使用したカーボンシートモールディングコンパウンド(SMC)や、鋼板並みの平滑性、寸法精度を実現する「クラスA SMC」も、高熱伝導率グレードに続く大型商材として、軽量化ニーズの高まる自動車業界に売り込んでいく。
 カーボンSMCは、炭素繊維との濡れ性を向上したビニルエステル樹脂をマトリックスに使用しており、従来SMC比20?30%軽量化できるもの。高級スポーツカーに採用され、今後の本格市場投入が待たれる状況。クラスA SMCは、鋼板では難しい深絞り成形を行えるため、デザイン性を重視する高級車のリアガーニッシュやリアスポイラー向けを狙っていく。

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このページは、web staffが2010年1月28日 16:54に書いたブログ記事です。

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