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ソルベイ クラマデューCEOに聞く 「複合材料でユニークな地位」
近年、企業買収や非戦略事業を切り離し、最適な事業ポートフォリオの構築を進めるソルベイ。昨年には約55億ドルを投じて米サイテック・インダストリーズを買収している。今後の事業戦略などについて、同社のジャン・ピエール・クラマデューCEO(最高経営責任者)に聞いた。
▽ソルベイにとって主力事業をどう位置づけていますか。
「スペシャリティポリマーやコンポジットなどを手がけるアドバンスト・マテリアル事業、界面活性剤などを手がけるアドバンスト・フォーミュレーション事業は、成長の中心となるコア事業だ。パフォーマンスケミカル事業では、ソーダ灰や過酸化水素がグローバルリーダーであり、強固なパフォーマンスを示している。これらのビジネスはいまだに成長の余地があり、中長期的な事業ポートフォリオにも合致する。そのほか、ファンクショナルポリマー事業を含めた4つの主力事業において、長期間持続的にキャッシュをもたらすことが出来るかが課題となる」
▽昨年、サイテックを買収しました。
「ソルベイの熱可塑性樹脂とサイテックのコンポジット材の組み合わせによるユニークな技術ポジションを構築した。こうした技術をベースとしたソリューションは航空産業などへの事業展開に大きく寄与する。その具体例の一つとして、アブダビのムバダラ社と炭素繊維プリプレグのコンポジット材を供給する合弁会社を設立し、ボーイングの新型777Xプロジェクトをサポートすることになった」
▽過酸化水素で複数のプロジェクトが進んでいます。
「サウジアラビアの案件について、過酸化水素の生産設備はすでに稼働の準備が整っており、サダラ・ケミカル(サウジアラムコとダウ・ケミカルの合弁)のHPPO設備の稼働に合わせて商業運転を開始する。中国でも生産体制の強化を進めている。こうした大型のプラントに加えて、ブラジルでは特定の顧客に過酸化水素を供給する取り組みを開始した。大型設備の"ミニプラント版"という新たなコンセプトで、こうした小型プラントはアジア域内でもチャンスがある」
▽ポリアミドやアセトゥ事業の売却の可能性は。
「市場の一部ではそのような推測があるが、現時点では何も確定しておらず、コメントはできない。これらの事業が中長期的な戦略に合致するかを判断する時間はまだある」
▽ビニタイはまだコアビジネスでしょうか。
「塩化ビニル樹脂(PVC)事業はソルベイにとって優先的な事業ではない。欧州のPVCを売却し、南米でも売却を試みている。ビニタイについては電解からのクロアリチェーンを構築しており、現時点ではその市場ポジションの変更に緊急な必要性はない」
▽近年、企業統合の裏でアクティビストの影響が強まっています。
「おもに米国企業を中心にアクティビストの影響が強まり、一部で企業統合が進んだ。だが、ソルベイは安定的な株主構成であり、アクティビストによる影響はない」