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2016年05月27日 前へ 前へ次へ 次へ

【北米熱視線】 石化新潮流の余波 《4》 メキシコも投資を加速

 メキシコでは石油化学産業の強化が進む見通しだ。米テキサス州からパイプラインによる安価な天然ガスの輸入が増え、エネルギー競争力が向上。一方では国営会社ペメックスの石油開発事業を民間にも解放するエネルギー改革が行われ、減少していた石油生産量の回復と、将来的には豊富に埋蔵されるシェールガスの開発が進むことも期待される。

 「石化分野への民間投資の準備も整い、メキシコの将来に楽観的」。こう語るのはメキシケムのアントニオ・カリージョCEO(最高経営責任者)。同社はエネルギー改革後、ペメックスとの合弁に乗り出す初の事例として、ペメックスのエチレン、塩化ビニルモノマー(VCM)と同社の電解事業を統合した。ハイエンドの塩化ビニル樹脂(PVC)で世界市場をリードするための生産基盤の構築に動く。米テキサス州では、オキシデンタル・ケミカルと合弁のエタンクラッカーが来年稼働入りし、コストポジションは一段と良くなる。

 メキシコの石化産業は資源埋蔵量や経済規模に比べれば、エチレン年138万トン、プロピレン年141万トンと小規模にとどまっていたが、今年4月にブラスケム・イデサのコンプレックスが本格稼働。エチレン年105万トン、ポリエチレン(PE)年105万トンが加わった。PE能力が拡大する米国からの輸入増も予想されるなかで、拡大する食品産業や自動車生産向けの国内需要を満たし、さらにFTA(自由貿易協定)を活用した輸出も視野に入れる。

※欧州は合理化続く

 一方、シェール革命が進展するなか欧州は競争力の低下に直面している。「欧州は今後も合理化の流れが続くだろう」。スイスに本社を置く化学企業イネオスのトム・クロッティ ダイレクターは、米化学工業協会(ACC)主催の石油化学会議でこう指摘している。同社はこれまでにスタイロルーションとしてBASFとスチレン系事業を統合、またイノビンとしてソルベイとPVC事業を統合した。中東や北米などにコスト競争力で見劣りするなかで「グローバルで競争力を確保する規模の確立が必要」(同)としている。

 さらにイネオスが競争力確保の一環として進めているのがミッドストリーム・アップストリーム事業の強化だ。3月にはノルウェーで液化した米国産エタンの輸入を開始し、同様に秋からは英スコットランドでも輸入を始める。北海の天然ガスが減産していることで欧州のエタンクラッカーは存続の危機に瀕しており、また天然ガス価格は米国より高い。ナフサ対エタンの問題がある一方で「欧州ではガス対ガスの問題がある」(同)。

※米のエタン世界に

 米ペンシルベニア州マーカス・フックとテキサス州モルガンズ・ポイント。エタン輸出ターミナルが着々と整備されていくなかで、米国産エタンの活用は世界的に広がる見通し。欧州ではイネオスのほか、ボレアリスやサウジ基礎産業公社(SABIC)も輸入の準備を進め、エクソンモービル・ケミカルとシェルケミカルズのスコットランドにおける合弁事業はイネオスのターミナルから調達する契約を結んでいる。

 シェールガスは各地で埋蔵が確認されているが、イネオスは英国で、これまでに100万エーカーのシェール開発鉱区のライセンスを取得、石化事業の競争力回復にもつなげる。開発着手に向けて「最大の問題は反対派のパブリックオピニオン」(同)としているが、予定では来年以降にも本格的な開発事業に乗り出す計画となっている。

(この項、おわり)


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