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2016年05月25日 前へ 前へ次へ 次へ

【北米熱視線】 石化新潮流の余波 《2》 25年までにエタン倍増

 新規エタンクラッカーは来年、テキサス州で5プロジェクトが稼働する。予定しているのはシェブロンフィリップスケミカル、エクソンモービル・ケミカル、ダウ・ケミカル、台湾フォルモサプラスチックス、オキシデンタル・ケミカル/メキシケム。エチレン能力は合計で年650万トンを超える。2018年以降はルイジアナ州で建設中のサソールが稼働させるほか、昨年は韓ロッテケミカル/アクシオールや信越化学工業も建設を正式に決めた。

※北東部地域が牽引

 決定済みの全エタンクラッカーがメキシコ湾岸に集中しているが、もう一つの注目地域が米国北東部。マーセラス、ユティカといったシェール層が広がる。米エネルギー情報局(EIA)によれば、13年、14年、15年と米国の天然ガスの増産を牽引したのがウエストバージニア州、オハイオ州、ペンシルベニア州の北東部3州だった。とくに、比較的開発が進んでいないユティカ層では、13年11月から連続して天然ガスの増産を続けており、エタン調達面での利便性が高い。

 オハイオ州で年100万トンのエタンクラッカーを軸に、エチレン誘導品の生産を計画するタイPTTと丸紅。最大の石化集積地からは離れる一方で「消費地に近いメリットも考慮している」(丸紅)という。ウエストバージニア州ではオデブレヒト/ブラスケムの年105万トンのエタンクラッカー計画がある。インフラ面の環境はメキシコ湾岸ほど十分とはいえないが、同州政府は「投資決定すればパイプライン建設に資金援助する」と、石化産業向けの環境構築を進める意向。またペンシルベニア州ではシェルケミカルズの計画があるが、決定には至っていない。

※プロピレンは停滞

 脱水素プロパン(PDH)などプロピレンのオンパーパス生産の新規計画も多く浮上してきた。しかし10件ほどが発表されたが原油価格の下落以降中断が相次ぎ、実現に至る案件は少ない。昨年はダウ・ケミカルがテキサス州で年75万トンを新設したが、現在進行中の案件はエンタープライズ・プロダクツの同75万トン、台湾フォルモサプラスチックスの同65万8000トンの2件。米アセンド・パフォーマンス マテリアルズも新たに計画中断を決めた状況だ。中国のPDH増設もあり世界的に供給過剰が強まる懸念のほか「プロパンは家庭向けの需要に市況が引き上げられる」(日系商社)という不安定要素も影響している。

 エチレン、プロピレン計画が浮上してきた背景にあるのはNGL(天然ガス液)の増産。エタンは07年の日量70万バーレルから15年は同110万バーレルに、プロパンは07年の同50万バーレルから15年は110万バーレルまで増産されている。当然、エタンは大幅なエチレン増産で消費量が拡大する。来年はエタンクラッカー新設に加え、ライオンデルバセルとウエストレイク・ケミカルの増設が完了する。これらの計画はエタン消費量を年37万バーレル引き上げる。

 気になるのは今後のエタン供給余力だが、EIAは25年までにエタン生産は15年比で倍増の200万バーレルに達するとの予想を示している。調査会社のPBNエナジーが示した原油価格の変動に合わせたNGLの生産シナリオによれば、15年比でNGL生産が増えるのは、20年までにWTI原油(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)が60ドルまで、天然ガス(ヘンリーハブ)価格が4ドルまで上昇していくケースだ。


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