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東洋炭素 小西 隆志 氏 「経営基盤強化へ質を重視」
▽ 厳しい事業環境下での就任となりました。
「黒鉛業界は予測を超える勢いで需給バランスが崩れており、前期も期中に業績を下方修正するなど市場への信頼性が落ちているなかで急遽打診された。予感は一切なかった。工場の人間としてモノづくりを知り、原価削減、在庫適正化にも取り組んでいた経験が買われたのだろう。天命ととらえ、期待に応えたい」
▽ 前期(2015年12月期)は2ケタ減益でした。
「従来の事業方針は拡大路線で、売り上げが上がれば利益も上がるという考えだった。炭素製品は装置産業なので、工場の稼働率を上げるために仕事は何でも取ってきた。ただ少量多品種や短納期の対応が多くなり、収益を圧迫する案件が増えている。太陽電池市場のシュリンクや中国勢の過剰な増産もあり、高品質が強みの当社も市況価格の低下に巻き込まれている。量が出る太陽電池や半導体向けは稼働を上げるために好適な用途だが、成熟している。これからはそこも継続しつつ、量から質への転換を図り、経営基盤を強化したい」
▽ 事業構造改革では、事業全体の見直しにより18年度に15年度比で限界利益率3ポイントの改善、固定費の20億円の削減、営業利益30億円、純利益20億円を目標に掲げました。
「集中と選択が必要だ。国、用途に応じて高収益の領域は残っている。自動車部品などの冶金用向けでは中国、韓国は厳しいが、メキシコやインドネシア、東欧はまだ売れる。熱処理用途は金属からカーボンへの置き換え需要が活発だ。パワー半導体や多孔質炭素材料など新規開発品にも期待している。当社は過去75年の歴史の中で、どこにもない炭素製品をつくる『炭魂』を貫き、航空宇宙や原子力などの最先端分野で事業を展開してきたことで技術を磨いた。これからは原点に帰り、価値のあるモノづくりを追求していく」
▽ 構造改革ではマネジメント強化、拠点の統廃合も課題に挙げています。
「大切なのは人。社員には元気を出そうといいたい。そして危機的な今の状況を認識し、共有する。一人ひとりが一歩を踏み出せば、強い会社になれる。精神論だが、これが腑に落ちるかどうかが成功のカギだ。間接部門など太り過ぎたところは配置転換によりスリム化する。収益貢献度が低かった米国の東海岸の拠点はすでに西海岸の拠点に集約した。昨年には事業部制に移行し、17拠点を展開する海外ではエリア戦略も実行している。海外の収益が低いので、製品群の見直しを進めるなど本社の色を強めながら連結経営の意識を高めていく」
▽ 炭素以外の素材を扱う予定は。
「炭素は当社のコア技術で、捨てることはあり得ない。他素材との複合材料の開発は進めたい。自前主義でなく、強みをもつ他社との連携も考えられる。昨年に立ち上げたインキュベーション事業部で模索している。ただ、まずは現在の厳しい状況を立て直し、市場の信頼を取り戻すことが優先だ。この1年から1年半で企業体質の改善を急ぐ。そして100周年を越えていきたい」
(聞き手=佐藤尚道)
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【横顔】原子力開発機構に出向経験があり「原子力で受注を取った実績も社長就任に影響したかも」と語る。工程部材向けで強みを持つ同社も、市況の劇的な変化に苦しむ。ただ「リストラ効果は一時的」と雇用は守る方針。座右の銘「克己復礼」は自分に打ち勝ち、正道に戻るとの意味。同社の姿とも重なる。夫人と四国の特産品を食べ歩くのが週末の楽しみだが「最近は忙しくて」と苦笑い。
【略歴】小西 隆志氏〔こにし・たかし〕1983年(昭和58年)東海大学工学部原子力工学科卒、同年日本冶金化学工業入社。85年東洋炭素入社、06年品質保証部長兼原子力室長、08年生産本部素材製造部長、09年執行役員、10年取締役。香川県出身、55歳。